１０８種類徹底解説　No.7　＜サミット／ シルバーハイツ/ （中国）＞

earth to glassにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます！

今回は、中国から
『サミット・カベルネ・ソーヴィニヨン』をご紹介します！

Shilver Heights Family Summit （Shilver Heights） 2019
シルバーハイツファミリー　サミット（シルバーハイツ）

生産国：中国　寧夏回族自治区（ねいかかいぞくじちく）
品種：カベルネ・ソーヴィニヨン
ALC：14.5%
販売価格：10,843円(税込)

さすがは中国、、漢字がいっぱいですね（笑）

中国・寧夏は
”中国のナパヴァレー”
”中国のボルドー”など異名は様々！
砂漠気候で昼夜の寒暖差が激しく
1200mの高地でブドウ栽培が盛んに行われています！

気になるお味ですが、、、
個人的にはナパというよりは
ボルドー（左岸）に近いのかな、といった印象です！
理由は３つ！！

・黒果実系の凝縮した味わいと青っぽい香り
→カシス、ブラックチェリー系、シシトウのような青っぽさ！

・乾いた土のニュアンス
→抜栓直後は顕著で、時間が経つと更に強く！
（中には”ごぼう”と表現された方もいるほど！）

・果実味と酸味のバランス
→標高、夜の冷え込みから酸が優勢かと思いきや、果実味もしっかり！


黒系果実、青っぽさ、バランスの良さなど
ボルドー（左岸）との共通点が多く見つかりました！
単体で飲むと違いが分かりにくいですが
飲み比べてみると顕著に違いが分かるので
是非ともお店に来られた際は
ボルドーワインと飲み比べていただきたいです！

料理と一緒に楽しみたい！という方には
丁子や八角などスパイスのニュアンスも感じられるので
合わせるのが難しい中華におすすめです！
（特に青椒肉絲、角煮など！）

では最後にシルバーハイツついてご説明します。


1999年に家長であったリン氏により構想。
娘であるエマ氏をボルドー留学へ送り出したところ
なんと、Ch.カロン・セギュールで醸造責任者を務めていた
ティエリー・カンタード氏と結婚！

2005にティエリー氏と共に帰国し、
中国では珍しく、家族経営で
シルバーハイツを本格的なワイナリーへ育て上げます！
ボルドーとの共通点が多いのも納得！！


栽培においてはビオディナミ栽培でプレパラシオンを実践し
細部に至るまでこだわり抜かれた
ワイン造りを実践しているシルバーハイツ。
2016年にはワイン生産量10位以内にランクインした
中国ワインを引っ張る存在であることは間違いないです！


中国の長い歴史の中でも
本格的なワインづくりが始まったのは、つい最近のこと。
シルバーハイツを含む中国ワインが
これからどんな成長を遂げていくのか、
非常に興味深いですね！


今回は以上となります！

最後までお読みいただきありがとうございました！


今回ご紹介したワインは
こちらからご購入いただけます！
中華、エスニック系のお店に持ち込む際などは
是非ともご検討ください！


（文：こういちろう）