ワイン会【Old Waterの魅力 ~ブーケの美しさ~ 】@Aoyama Wine Base
みなさん こんにちは!
スタッフの このみ です( ・∀・)☆
今回は、6月11日(土)に行われたボルドー古酒のワイン会にご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
今回もワインについて振り返ってみます!
↑良い感じに撮れました♡
今回のラインナップはこちら↓
①1970 Chateau Pichon Longueville Comtes de Lalande (Pauillac)
シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(ポイヤック)
歴史が複雑で長いため大分簡略化すると、、
1850年当時のロングヴィル家のオーナーが亡くなり、その長男ラウール氏が2/5の畑(バロン)と醸造施設を、残り3/5の畑(コンテス・ド・ラランド)を3人の娘が相続し、シャトーは分割されました。
1855年にはメドック格付け制定においては「シャトー・ピション・ロングヴィル」として格付け第2級に選出。
最終的には、末娘のヴィルジニーがアンリ・ド・ラランド王に嫁ぎ、「シャトー・ピション・ロングウィル・コンテス(王女)・ド・ラランド」となりました。
その後はまた色々あって別のオーナーの手に渡り品質が向上し、2007年より、シャンパーニュメゾンの「クリスタル」を手掛けるルイ・ロデレールのオーナー、ルゾー家が所有しています。
90年代まではポイヤックの中でもメルロの比率が高かったですが、その後徐々にカベルネ・ソーヴィ二ヨンの比率があがっていきました。
(2013年はなんとカベルネ100!)
さてさて1970年のお味はというと...
想像より若々しくパワフル。エッジはオレンジがかっているが、若々しい色合い。
ポイヤックらしく、カシスのニュアンスが全体的に出ていて、ブーケと混じり合い美しい。
味わいは、ボルドーの当たり年らしく、酸が残り、タンニンがきめ細かく余韻も長い。
②1964 Chateau ChevalBlanc (Sainte Emilion)
シャトー・シュヴァル・ブラン(サンテミリオン)
1955年のサン・テミリオンの格付け開始以来、頂点の第1特別級Aに君臨するシャトー。 (現在は格付け脱退)
シャトーがある場所はかつて宿屋があり、アンリ4世王が白い馬にまたがりやってきてこの宿屋に泊ったという逸話から シュヴァル・ブラン(フランス語で白馬)と名付けられたという逸話があります。
1998年から銀行家で資産家のベルギー人アルベール・フレール氏と、ルイ・ヴィトン・モエ・エ・ヘネシーの社長、ベルナール・アルノー氏が共同所有。
シュヴァル・ブランはクラーブ地区(砂利質)に位置しますが、シュヴァル・ブランは、粘土と砂利質の両方を均等に含んだ土壌に属します。
ブドウ比率は年々異なりますが、メルローとカベルネ・フランが半々くらいなのが特徴です。
さてお味は...
残念ながら熱劣化。。
古酒にはありがちな状態不良ですが、香りがまさにポートになっていました。
味わい自体は、カベルネ・フラン、メルロのブレンドらしい柔らかなタンニンが感じられました。
※感じ方には個人差があるので、気にせず飲めるという方もいらっしゃいました!
ちなみに私もまあまあいけるほうです。笑
③1964 Chateau Cos d' Estournel (Saint Estephe)
シャトー・コス・デストゥルネル(サンテステフ)
古い言葉で砂利の丘を意味する「コス」という丘の上に位置します。
創始者であるルイ・ガスパール・デストゥルネル氏はかつて生産量の大部分をインドに輸出し大成功を収め、その象徴として自らの醸造所にオリエンタル調のパゴダ(仏塔)を建立しました。
以前のブログにも書きましたが、Aoyama Wine Baseの紹介制バーThe Old Water Club のワインセラーは、以前弊社オーナーがコスのカーヴに訪れた際インスピレーションを受け、現在の内装となりました♪
お味はというと....
こちらはかなり状態が良く、透き通った酸が美しく、素晴らしいワインでした。
この酸が、長期に渡る熟成を守ってきたのでしょう。
④1957 Chateau Mouton Rothschild (Pauillac)
シャト-・ムートン・ロートシルト(ポイヤック)
メドック格付け第一級で味わいもさることながら、毎年変わるエチケットも魅力の一つですよね!
こちらのラベルを描いたのはアンドレ・マッソン(André-Aimé-RenéMasson)
『恍惚とした飲み手の肢体がブドウの蔓に絡まる様子を描き、心地よい陶酔感への賛辞を呈している』絵です。
【アンドレ・マッソンについて】
(ムートンHPより引用↓ https://www.chateau-mouton-rothschild.com/label-art/discover-the-artwork/andre-masson?lang=ja)
マッソンは短期間キュビストとして活動した後、アンドレ・マッソン(1896年〜1987年)は、自身の作品全体に深く長期に渡って影響を及ぼすこととなる、シュルレアリスムに傾倒する。 「ディシダンス(離教派レジスタンス)」参加後(1929年)のことである。 スペイン内戦によって、インスピレーションの根底にあった自然な暴力性は、悲劇的表現主義へと転換される。 1941年から1944年の間は米国に拠点を構え、「アクション・ペインティング」の先導役として多大なる影響力を持った。 1947年にフランスへ戻り、プロヴァンス地方にて制作活動を続ける。 パリでは「ハムレット」や「黄金の頭」など、数々の舞台美術を手掛け、オデオン劇場の天井画を描いている。 カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド。
味わいは....
AWESOME!!!!!
1957年は雨が多く、弱いヴィンテージなので、一番心配していたワインでしたが、状態が良く、まさに古酒の醍醐味。
色合いは明るく透き通ったガーネット。力強さを感じられる色合い。
旨みに溢れるブーケが印象的で、酸はおだやか、果実のピュアな甘味が心地よい。
まさに今回のテーマの "オールドウォーター(古酒)を飲む" に値するオールドウォーターでした。
⑤1950 Chateau Latour
シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
5大シャトーの中でも、最も長期熟成に向いている男性的なワインと表現されますね。
ラトゥールのエチケットでも印象的な「塔」は、14~15世紀の中世ヨーロッパの長い戦争の最中に、敵から身を守るための要塞として建てられたものと言われています。
1950年は、豊作の年ですが、質にムラがある年。
ポムロール、マルゴー、グラーヴで最も出来が良いです。(ボルドー大全より引用)
状態は良かったと思うのですが、個人的には飲み頃を過ぎてしまっていたのかなぁと。
ラトゥールらしいスケール感がもうちょっと感じられたらより良かったかなーと思いました!
小ぶりな塔という感じですかね。笑
まあそれも古酒の醍醐味のひとつですし、少し枯れてもラトゥールのあの貫禄は感じられました(^^
⑥1947 Chateau LA Fleur Petrus
シャトー・ラ・フルール・ペトリュス(ポムロール)
シャトー・ペトリュスなどを所有するジャン・ピエール・ムエックス社が所有するシャトー。
1950年より、現オーナーのジャン・ピエール・ムエックス社所有なのでそれよりも前のヴィンテージですね。
畑は、名前の由来ともなっているように、ボルドー右岸のトップに君臨するシャトー・ラフルールとシャトー・ペトリュスの間に位置し、ペトリュスの複雑さとパワー、ラフルールのエレガンス、どちらも兼ね備えたとっても贅沢なワインです。
ほぼメルロ主体に、カベルネ・フランのブレンド。
ここまで古いヴィンテージ、もうドキドキですね、、、
色合いはかなり淡く、ガーネット色。
タンニンはほぼ削げ落ちて、柔らかで軟水のよう。
まさにブルゴーニュを思わせます。。
ということで、今回一番人気だったのは......
ムートンでした!!
今回はなんと!78,800円 (税サ込)でした。
金額で考えると少々お高いかもしれませんが、価格高騰の中、これほどの偉大なワインの古酒を並べて飲む機会はとっても貴重ですね.....
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします !
ご新規の方もぜひぜひお気軽にお問い合わせくださいね !!
7月のワイン会はこちら!!!
ではでは(・ω・)ノ
(文:このみ)
1957 Chateau Mouton Rothschild (Pauillac) シャト-・ムートン・ロートシルト(ポイヤック) メドック格付け第一級で味わいもさることながら、毎年変わるエチケットも魅力の一つですよね! こちらのラベルを描いたのはアンドレ・マッソン(André-Aimé-RenéMasson) 『恍惚とした飲み手の肢体がブドウの蔓に絡まる様子を描き、心地よい陶酔感への賛辞を呈している』絵です。 【アンドレ・マッソンについて】 (ムートンHPより引用↓ https://www.chateau-mouton-rothschild.com/label-art/discover-the-artwork/andre-masson?lang=ja) マッソンは短期間キュビストとして活動した後、アンドレ・マッソン(1896年〜1987年)は、自身の作品全体に深く長期に渡って影響を及ぼすこととなる、シュルレアリスムに傾倒する。 「ディシダンス(離教派レジスタンス)」参加後(1929年)のことである。 スペイン内戦によって、インスピレーションの根底にあった自然な暴力性は、悲劇的表現主義へと転換される。 1941年から1944年の間は米国に拠点を構え、「アクション・ペインティング」の先導役として多大なる影響力を持った。 1947年にフランスへ戻り、プロヴァンス地方にて制作活動を続ける。 パリでは「ハムレット」や「黄金の頭」など、数々の舞台美術を手掛け、オデオン劇場の天井画を描いている。 カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド。 👄 1950 Chateau Latour (Pauillac) シャトー・ラトゥール(ポイヤック) 5大シャトーの中でも、最も長期熟成に向いている男性的なワインと表現されますね。 ラトゥールのエチケットでも印象的な「塔」は、14~15世紀の中世ヨーロッパの長い戦争の最中に、敵から身を守るための要塞として建てられたものと言われています。 豊作の年だが質にムラがある 👄 1947 Chateau La Fleur Petrus (Pomerol) シャトー・ラ・フルール・ペトリュス(ポムロール) シャトー・ペトリュスなどを所有するジャン・ピエール・ムエックス社が所有するシャトー。 1950年より、現オーナーのジャン・ピエール・ムエックス社所有なのでそれよりも前のヴィンテージですね。 畑は、名前の由来ともなっているように、ボルドー右岸のトップに君臨するシャトー・ラフルールとシャトー・ペトリュスの間に位置し、ペトリュスの複雑さとパワー、ラフルールのエレガンス、どちらも兼ね備えたとっても贅沢なワインです。 ほぼメルロ主体に、カベルネ・フランのブレンド。 ここまで古いヴィンテージ、もうドキドキですね、、、 👄 今回はなんと!78,800円でした。 ご参加くださった皆様、ありがとうございました。 今後ともよろしくお願いします ご新規の方もお気軽にお問い合わせくださいね ではでは
6月13日 20:42