隠れし名嬢地スペインのトロ

こんにちは〜

スタッフのフィゴーニです。

聞いた事あるようで、あまり飲んだことの無い産地!? 

スペインのトロが隠れた名産地である由縁を解説していきます。

スペインと言えば、

暖かい(暑い)気候のイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

確かに、多くの産地では真夏の気温が40度以上にも昇るようです。

実際、日照量が強く標高が高いため、

トロで作られるテンプラニーリョ(Tinta di Roro)は

皮が分厚く、身が小さいブドウができます。

そのため、

ワインも色が濃くタンニンが豊富なフルボディーでパワフルな

高アルコールが作られる事が多いのです。

まさに、皆さんのイメージ通りの

果実味に溢れるワインが作られているのです。

しかし、熱帯夜の日本とは異なり、

夜が非常に冷え込む産地が多いのです。

例えば、こちらのワインが生産されるトロというワイン産地は

スペインワインを世界の表舞台に立たせた立役者の一つのベガシシリア

で有名なリベラデルデュエロの西側にあり、

標高も700~900mとあります。

また内陸の海の影響が少ない産地のため、

ブドウ収穫時期(9月頃)の寒暖差が30度もあるみたいです。

その上、湿度が極端に低いため、

夜はとても寒く感じるのではないでしょうか!?

つまり、昼はものすごく暑くて、夜はとても寒く感じる産地です。

昼夜問わず蒸し暑い日本とは全然違いますね!!

そして、高品質なブドウを収穫する時に最も大事な指標の一つが酸度です。

暖かい産地において、夜まで暖かいと、

ブドウが呼吸によって酸(リンゴ酸)を代謝してしまいます。

しかし、夜がしっかりと冷え込む事で、酸がしっかりと保たれ、

収穫時に糖度と酸度のバランスのとれたブドウでかつ

風味が凝縮されたブドウが収穫されます。

このような気候条件が

高級ワインを作るのに適している一つの条件と言えます。

また、気候条件に加え、トロの産地の特徴として、

痩せた砂質土壌で、かつ乾燥しているため、

フィロキセラという害虫が生存できない環境があり、

自根(台木に接木されていない)の古木が多く残っています。

推定では、20%以上の畑が樹齢が50年以上で、

中には100年を超えるものも植えられているようです。

では、品質と古木や痩せた土壌と因果関係は存在するのでしょうか?

一般的に言われている事は、

古木と痩せた土壌というのは、ブドウの樹勢を下げ

一本あたりの収量が減ることから、

ブドウの凝縮度や風味が上がるようです。

つまり、上記の気候と土壌の好条件から、

高級ワインを作るのに適している産地と言えます。

まだまだ、日本の消費者の間ではかなりマイナーな産地だと思いますが、

高級ワイン産地でありながら、比較的価格のお手頃な、

コストパフォーマンスが高い超優良産地だと思います。

こちらのワインは大変買い求めしやすい値段でかつ、

ワインアドヴォケート92点です!

隠れた名嬢地のコストパフォーマンス抜群のワイン

是非、お試しあれ!

グラス試飲は

50ml 500円 100mlで900円

(文 フィゴーニ)

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