108種類徹底解説 No.37 < ラインガウ甲州 / ミッテルハイマー・エーデルマン(ドイツ)>
Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!
今回はドイツより
『ラインガウ甲州』のご紹介です!
日本固有の品種『甲州』
実はドイツでも栽培されています!
日本の甲州は多岐にわたるスタイルで
楽しませてくれますが果たしてドイツの甲州は
どんな顔を見せてくれるのか!?
ぜひ最後までお付き合いください!
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Rheingau Koshu Mittelheimer Edelman (Schonleber-Blumlein)
ラインガウ甲州 ミッテルハイマー・エーデルマン(ショーンレーバー・ブリュームライン)
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ドイツ ラインガウ地方
ブドウ:甲州
白ワイン 辛口
ALC:12%
販売価格:¥5,319(税込)
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まず最初に、
ラインガウについて簡単におさらいしておきます!
ラインガウはドイツの中で最も重要なエリアの一つ!
規模としてはドイツ全体の畑のわずか3%程だが
ドイツの最高峰のとも言える長期熟成テンシャルを秘めた
リースリングが生み出される銘醸地です!
歴史的にもラインガウはその地位を古くから確立しており
貴族たちの居城が構えられ、ブドウ栽培も盛んに行われてきました。
その品質は、20世紀半ばであっても
ボルドーの格付けシャトーより
高値での取引されていたので素晴らしい品質であることは間違い無いですね!
そしてもう一つ特筆すべき点が
ブドウ畑の90%が南向きの恵まれた斜面に広がっていること!
これほど広い範囲で地形に恵まれている場所は地球上でも稀で、
川からの太陽光反射に加え、西のタウヌス山脈のおかげで
冷たい北風の影響が和らぎ、畑を暖かく保つことができています。
では本題であるラインガウ甲州の魅力を
『外観』『香り』『味わい』項目に分けて紹介していきます!
『外観』
明るいイエロー。
ブドウ自体の成熟度は高いが、フレッシュなワインと言った印象。
『香り』
柑橘系や青リンゴといったの爽やかな香りに、
白い花や熟した桃のニュアンスが続く。
フレッシュさと成熟度のバランスが優れている印象。
『味わい』
口に含むと熟したニュアンスが一層感じられ
舌の上に旨みが広がる。
ミネラルも感じられ、苦味を伴った旨みが長い余韻へと繋がる。
いかがでしょうか!
外観から味わいまでが一貫しており完成度が非常に高いと思います!
また、リースリングの銘醸地ということもあって
花の香り、ミネラルなど共通点もあり面白いですね!
余韻の苦味などは甲州らしさが感じられ
新たな甲州の一面を知ることができました!
恐らく、ブラインドで出されると
リースリングと判断して必死にペトロール香と菩提樹を
探しているのが目に浮かびます(笑)
暑さも和らぐこの季節には少し高い温度(10度前後)
で、旬のきのこをバターソテーした料理と合わせてみると
両方の旨みを引き出してくれそうです!
では最後に生産者である
ミッテルハイマー・エーデルマンについて簡単にご説明しておきます!
ショーンレーバー・ブリュームライン家が
運営するミッテルハイマー・エーデルマン。
日本固有のブドウ品種「甲州」に惚れ込み、
2003年ドイツ・ラインガウにある自社の特級畑の
リースリングを引っこ抜いてまで移植を行い、
2005年がファーストヴィンテージ。
この年に、新EU法によりEU国外からのブドウ品種の
持ち込み禁止となったため、日本以外で唯一の甲州栽培地となる。
今回は以上となります!
最後まで読んでいただきありがとうござました!
(文:こういちろう)