元ドン・ペリニヨン醸造長が富山でつくる日本酒 IWA見学レポート!Part② by AOYAMA WINE BASE
こんにちは!
Aoyama Wine Baseの このみ です(・∀・)☆
先日、IWA見学レポート Part①を書きましたが、まだご覧になっていない方は、そちらからお読みいただくことをオススメします↓↓↓
さて、今回は、日本酒IWA5の成分の詳細や味わいについて書いていきます!
IWAでは兵庫県と富山県南砺市、地元 館山の山田錦・富山県南砺市の五百万石・ほぼ岡山県の雄町の3つの酒米を現在は使用。 それをアッサンブラージュという技法で造っています。
酵母も5つ使用していて、その中にはワイン酵母もあります ワイン酵母は、清酒酵母と違う繁殖条件があるので、ひとつひとつ汚染されないように分けて造っています。
そして、○○酵母、○○米、○○酵母などど分けて毎年12~15種の異なる種酒をつくり、アッサンブラージュのためのラインナップになります。
そんなに造っているなんてビックリですね(;゚Д゚)
アッサンブラージュとは・・・・・
ある意味“ブレンド”のことですが、単に○:○のように混ぜるのではなく、「ブレンドを超えた美学」と捉え、一つの原酒が一つの楽器の旋律だったら、アッサンブラージュは、オーケストラの曲になる。
リシャール氏はその指揮者。
最終的にアッサンブラージュは、その年の酒+リザーヴワイン(前年・一昨年の熟成した酒)を含む約50本の候補の中からリシャール氏が決めているとのことでした。
今年のアッサンブラージュ時の様子
毎年同じ味を造るのはあまり好きじゃなく、ベースはあるのの、毎年違う味に仕上げています。
さて!こちらの土間でテイスティングタイムです。
自然光がとても気持ち良く、窓枠がまるで風景画のように美しい緑がもの前にが広がっています。
今回は、IWAのアッサンブラージュ2(2020) とアッサンブラージュ3(2021)を飲み比べさせていただきました!
アッサンブラージュ2は、2020年にリリースされているので、約3年の熟成を経ている、ということになります。
先ほども書きましたが、アッサンブラージュの比率が全く違うので、味も香りも余韻も異なります。
ただ、飲みやすさ、味と香りと余韻のバランス、口当たりの軽やかさは、共通してIWA5の特徴となっています。
アッサンブラージュ2は、大吟醸らしい華やかな香り。シャープな酸、ドライな印象。
こちらは約2年熟成です。
アッサンブラージュ3は、2と比べると、もう少し深みがあり甘やかな香り。
丸みのある酸、コクがあってまろやかな印象。
飲み比べると、大分違いが感じられます。
また、IWAは、それぞれの温度帯ごとに違った表情を楽しむことができます。
今回は最後にアッサンブラージュ2の熱燗を出してくださいました!
提供温度は50℃、そこから温度変化を楽しんでいきます。
シャープだった味わいは、温めることでまろやかさを増し、まったく別のもののように感じました。
残念ながら今回は弾丸であまり時間がなく、我々はゆっくりと温度変化を楽しむ時間はあまりありませんでしたが、機会のある方はぜひ1杯、一本を通して、色々な表情を楽しんでみると面白いですね♪
IWA5のボトルをよく見てみると、正面に、大きくIWAという文字、小さく岩と漢字で書かれていますね。
IWA5は純米大吟醸ですが、裏ラベルをみても、一般的に記載のある精米歩合や、お米の種類などの記載はありません。
とてもシンプルです。
何故かというと、外国人の方が日本に来て美味しい日本酒と出逢ったとしても、結局覚えられず忘れてしまったり、ましてや漢字が読めないということがよくあります。
それに対してIWA5は、誰でもわかりやすいように、そして、"美味しい"と思ってくれたらそれで良い、という考え。
また、鮨屋に行くと当たり前にブルゴーニュワインが置いてあるように、パリなどの高級フレンチでも日本酒が注文できる日を目指している
とのことでした!!
今年リリース予定の"アッサンブラージュ4" は、18ヶ月熟成になる予定。
「熟成」は、リシャールのスタイルの一部。
ドン・ペリニヨンもリシャールが加入したときは5年間の熟成でしたが、現在は最低8~10年の熟成を経て出荷されるようになりました。
今後、IWAももっと熟成期間が長くなっていくかも?!
今後の成長が楽しみなIWA。
今回施設をご案内してくださったのは、フランス人のマチュさん。
日本語が好きらしく、
とっても流暢な説明で感激です(゜o゜)!
ありがとうございました!!!
以上、IWA見学レポートでした♪
最後までご愛読ありがとうございました!
それでは、Aoyama Wine Baseにてお待ちしております('ω')ノ
(文:このみ)