品種飲み比べシリーズ ヴィオニエ
こんにちは、フィゴーニです。
11月の初旬にフランス ローヌ地方のコンドリューとシャトー・グリエの代表品種であるヴィオニエ種の飲み比べを実施しました〜。たくさんの方にご参加いただき、大変嬉しく思います。
個人の感想になりますが、ここで総括を書きます。
1番クオリティが高いと思ったのは、Ch.Grillet。
当たり前と言われればそうかもしれませんが、ブラインドで行っても分かるレベルで一本だけ段違いな感じでした。ただし、ヴィオニエらしい!?香りは少し控えめで、ヴィンテージは2018年とまだ若いですが、凝縮したお花の密のような上品な香りが感じられ、酸味が低いにも関わらず味わいに焦点があって正確で、長く凝縮したエレガントな余韻に続きました。素晴らしいの一言です。もちろん長期熟成したほうがよりポテンシャルが引き出されるワインだと感じました。
次にギガルのドリアンヌの2018年。
これもまたブラインドで当てられそうなくらい個性がはっきりとしており、最も香り高く華やかなワインでした。新樽100%にも関わらず、ワインに綺麗に馴染んでいるためブラインドだと新樽率を間違える人のほうが多い気がします。
ただ、シャトーグリエに比べて味わいの焦点が少しボケて苦味が若干気になると思ったので、品質はやや劣るかなという印象でした。
最後に最もコスパが良いと思ったのがイヴ・キュイロンの2007年。
1万円で熟成したヴィオニエが飲めるのは嬉しい。
コンドリューは熟成できないと思うかたは多いと思います。というのも、そのようにワインスクールでそう教えられるし、酸味が低いからロジックからすると、保たないと考えられます。ただ、このワインを飲んで”品質の高いコンドリュー”は熟成すると確信しました。ヴィオニエらしい香りは抜けていくという意味で品種のキャラクターを味わいたい人は確かにヴィンテージが若いほうがおすすめですが、熟成すると個人的には香りだけだとシャルドネとの区別が難しくなり、栗や蜂蜜のニュアンスが感じらるようになります。飲むと酸味が優しく低くアルコールも14度以上あるものが多いため、熟成したシャルドネと間違えない人もいるかもしれませんが、個人的にはブラインドで間違えそうだと思いました (笑)
一口にヴィオニエと言っても生産される場所や作る人が異なると、表現が全く変わるものだと自覚しました。後はどういうスタイルを自分が好きかで生産者を選ぶことも大事で、より”ミネラリー”に作る生産者もいれば、華やかに作る人もいれば、その中庸の人もいるため、最終的には好みになってくるとは思いました。
それでは、良い一日を〜