2022/9/9 ワイン会~熟成ロゼシャンパーニュ~@Aoyama Wine Base
こんにちは!
Aoyama Wine Baseスタッフの このみです(・∀・)☆
先日のワイン会レポートです!
お越しいただいた皆様、ありがとうございました!!
今回も豪華なラインナップ↓↓
★1999 Cristal Rose (Louis Roederer)
クリスタル ロゼ(ルイ・ロデレール)
ピノ・ノワール55%, シャルドネ45%
テイスティングコメント:
外観は今回のラインナップの中でも一番淡い。
ピンクというよりは薄茶色い。
フレッシュなベリー、薔薇の上品な香り。
熟成香はまだ感じられない。
グレープフルーツのような酸。ドライでキレの良い、シャープなスタイル。
まだまだ若々しい味わい。これからもさらに向上するシャンパーニュ。
気候:シャンパーニュ地方は全体的に降雨量が多く、気温は比較的高め。
満足のいく生育期となり、良好なヴィンテージ。
1876年、ロシア皇帝アレクサンドル2世専用シャンパーニュとしてルイ・ロデレールに特別に造らせたのがはじまり。
特別に仕立てられたクリスタル製のボトルに瓶詰めされていたことから この名がつく。
底がフラットなボトルのデザインは、そこに爆弾などを忍ばせることができないように、、という話は有名ですね!
クリスタルの誕生から100年後の1974年、初めて造られたがこちらのクリスタル・ロゼ。
ビオディナミで栽培した、アイ村のグラン・クリュの中でも最上級の畑に育つ古樹のピノ・ノワールを厳選。
低温マセラシオンを行った後、セニエ法によってロゼならではの美しい色合いが引き出される。
20%がオークの大樽で発酵され、熟成期間は平均6年間、セラーで熟成。
英国のアルコール飲料専門誌「ドリンクス・インターナショナル」の「世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2022」にて、3年連続で第1位に選ばれるなど、トップを走り続ける。
★1996 Dom Ruinart Rose (Ruinart)
ドン・ルイナール(ルイナール)
シャルドネをメインに、ピノ・ノワールをブレンド
テイスティングコメント:
外観は淡い琥珀色。
プラム系の果実に、まろやかなナッツやトーストの香り。
アフターに伸びる繊細な酸。 ほんのりバターのようなコクが感じられる。
熟成ロゼらしい。コクがあり、上質な甘味がある。
さらに向上すると思えるが、今が第一ピークだと思う。
気候:偉大なるヴィンテージ。熟れた果実に上質な酸を備えた20世紀を代表するヴィンテージ。
世界で初めてのシャンパーニュ・メゾンとして1729年に誕生した歴史ある名門。
「ドン・ルイナール」は、プレステージ ロゼ・シャンパーニュで、特級畑のブドウのみ使用している。
世界で最古*のシャンパーニュ・メゾン、ルイナールは、1729年9月1日、ニコラ・ルイナールによって設立。
もともとニコラの叔父でベネディクト派の高僧であり、シャンパーニュ地方生まれである ドン・ティエリー・ルイナールが、ヨーロッパの王宮で愛されていた「泡のワイン」に輝かしい未来があると確信し、その思いをニコラ氏に引き継ぐ。
シャルドネ種の洗練にこだわり、何世紀にもわたり磨き上げられてきた伝統製法により生み出されるシャンパーニュは、 フィネスと複雑さが溶けあい「シャルドネの個性」を完璧に表現している。
地下8kmにもわたる【クレイエル(=古代の石灰岩石切り場)】と呼ばれるカーヴが有名!
他のカーヴより地下深く、振動もなく、水分を蓄えやすいチョーク質で、カーヴの湿度は85%と、ワインの保存に最適な環境でじっくりと熟成させて、高品質な泡を生み出す。
★1985 Vintage Rose (Veuve Clicqot Ponsardin)
ヴィンテージ・ロゼ(ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン)
テイスティングコメント:
外観はしっかり琥珀色。泡立ちも残っている。
熟成をはっきりと感じさせるブーケ。
チェリーのような味わいに、力強い酸。
ヴィンテージの特徴も大きいのだろうか。コクのあるタイプではなく、どちらかというと繊細で軽やかな味わい。
気候:非常に魅力的で、バランスが良く、スタイリッシュなヴィンテージ。
天候が完璧だった訳ではないが、高品質で高価格なシャンパーニュを生み出した年。
1805年、まだ27歳と若かったバルブ・ニコル・ポンサルダン(後のマダム・クリコ)だが、夫が先立ち、たったの数週間で彼のビジネスを引き継ぐことを決意。
1810年、シャンパーニュ地方で初となるヴィンテージ シャンパーニュの醸造に成功。
動瓶台を発明。
1987年、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下に。
1818年、マダム・クリコが、自ら作ったシャンパーニュにブジー産の赤ワインを少しブレンドすることで、ブレンド法によるロゼ シャンパーニュ造りに初めて成功。
マダム・クリコの功績はシャンパーニュにおいて極めて大きい。
★1982 Millesime Rose (Charles Heidsieck)
ミレジム・ロゼ(シャルル・エドシック)
ピノ・ノワール主体、シャルドネに赤ワインを数%ブレンド
テイスティングコメント:
外観はヴーヴより少し落ち着いた琥珀色。
甘いオークや栗のような芳醇なブーケ。泡立ちもしっかり残っている。
昔のシャンパーニュらしく残糖が高く、ボリュームがあり、まろやか。
まさに美しく熟成したロゼシャンパーニュ。ドサージュがしっかりと施されたシャンパーニュの方が熟成するとより素晴らしい。
気候:大成功の年で、ミレジメを沢山生み出した年。前年の3倍もの記録的大収穫となり、おまけに高品質なぶどうが獲れた年。
シャルル・エドシックは、類いまれなカリスマ性をもった創業者シャルル=カミーユ・エドシックによって1851年に創立。
若き冒険家として、多くの偉大な著名人を魅了してきた彼は、後に「シャンパン・チャーリー」と呼ばれるようになり、映画や歌のモデルにもなった。
1859年のボルドー万国博覧会で金賞を受賞。以降は瞬く間に、世界の王室や宮廷で愛飲されるようになる。
★1970 Comtes de champagne Rose (Taittinger)
コント・ド・シャンパーニュ・ロゼ(テタンジェ)
ピノ・ノワール主体、シャルドネに赤ワインをブレンド
テイスティングコメント:
外観は今回の中でも一番濃い。
泡立ちは、静かで柔らかい印象。
はっきりとした熟成香に、カラメル、焦がしバターナッツのような甘やかな香りが漂う。
味わいはこちらもボリューミーでコクがあり芳醇。
82と同じく残糖がしっかりとある様子。
酸と甘みのバランスも良く、素晴らしい熟成状態。
もはや別次元の飲み物。熟成の醍醐味を味わえる素晴らしい1本。
気候:前半は寒さや豪雨に見舞われたが、その後収穫までは良好な天候で良質。上級品は期待したいところ。
ランスにある超名門シャンパーニュ・メゾン、「テタンジェ」。歴史は意外に浅く、創業は1932年。
初代となるピエール・テタンジェが、創業1734年のメゾン「フォレスト・フルノー社」を買収するところから始まる。
その後、息子のクロード・テタンジェが1960年に2代目として就任すると、映画「007」の重要な場面で同社のコント・ド・シャンパーニュが登場。 さらに、ル・テタンジェ国際料理賞コンクールを主催したり、現代芸術家によるデザインボトルの「テタンジェ・コレクション」のシリーズを開始したりするなどして、一挙に世界中で有名に。
テタンジェは、シャンパーニュでは珍しい家族経営のメゾンでしたが、2005年、アメリカ系の投資グループ、スターウッドに買収される。
しかし、現当主であるピエール・エマニュエル・テタンジェが、あの手この手の紆余曲折を経て、テタンジェの権利を取り戻し、現在は再び家族で運営している。
当たり年に製造されるこのキュヴェは、最も厳しい品質条件がそろった特別な年のみに作られる。
(※現在公表されているセパージュ→)名高いコート・デ・ブランのグラン・クリュから、シャルドネ30%、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュからピノ・ノワール70%から構成されており、コント・ド・シャンパーニュ・ロゼの希少性の秘密は、ブレンドに含まれる15%の非発泡性赤ワインにある。
テタンジェの中で最も希少なキュヴェ。
そのフルーティーなスタイルと心地よく撫で上げるような口当たりが贅沢感と少しずつ味わうことの喜びを与えます。
伝説の人物、ルドルフ・ヌレエフはこう表現した。
「コント・ド・シャンパーニュ・ロゼを飲むとき、私は踊らない、私は飛ぶのだ… 」
それほど特別なキュヴェだということが分かりますね!
今回特に人気だったのは、1982 Millesime Rose (Charles Heidsieck)と、1970 Comtes de champagne Rose (Taittinger) でしたが、それぞれ個性があり、素晴らしい会となりました!
ありがとうございました(^^♪
さて、次回のワイン会は!
なんと、1969 La Tache が飲めちゃいます!!
美味しいだろうな。。
残数1席となっておりますが、ご興味ある方、お問い合わせください!!
ご予約方法↓↓
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Tel: 03-3400-7373
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最後までご愛読いただきありがとうございました。
それではまた(・ω・)ノ
(文:このみ)
参考文献: 各種HPより一部抜粋↓
https://www.louis-roederer.com/ja/wine/cristal-rose
https://www.mhdkk.com/brands/ruinart/
https://www.veuveclicquot.com/ja-jp
https://www.nlwine.com/winery/charlesheidsieck/
https://www.taittinger.com/ja/kontotoshiyanhaniyu
ヴィンテージワイン必携本