108種類徹底解説 No.44 < デイ ジンファンデル ソノマ・コースト / フェイラ・ワインズ (アメリカ)>
Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!
今回はアメリカより
『デイ ジンファンデル』を紹介します!
アメリカ・カリフォルニアの代名詞とも言えるジンファンデル。
濃いワインになる品種だと思われがちですが
今回ご紹介するジンファンデルは一味違います!
味わいも含め解説していきますので
どうぞ、最後までお付き合いください!
====================
Day Zinfandel Sonoma County (Failla Wines) 2022
デイ ジンファンデル ソノマ・カウンティ(フェイラ・ワインズ)
====================
生産国:アメリカ ソノマカウンティ
品種:ジンファンデル
ALC:14.3%
販売価格:¥5,421
まず最初に、産地である
ソノマ・カウンティについておさらいしておきましょう!
太平洋の影響を強く受けるソノマ・カウンティ。
そのため内陸産地よりも冷涼で多湿となる傾向にあり、
ドライで温暖な内陸と比べてソノマ・カウンティでは
ブルゴーニュ品種がとなり、ピノ・ノワールとシャルドネが
全生産量の半分以上を占める。
このことからブルゴーニュと比較されることも多く、
肩を並べる産地と評価している評論家も少なくない。
冷涼な気候からは引き締まった直線的なワインが生み出される。
では次にジンファンデルについても見ていきましょう!
冒頭にも簡単に触れましたが
アメリカ・カリフォルニアを代表する品種であるジンファンデル。
なぜ、代表品種と呼ばれているのでしょうか?
実はアメリカの歴史、特にゴールドラッシュが大きく影響しています。
ゴールドラッシュの影響で小さな村々に大量の人が流れ込み
衣食住の需要が急拡大。
それによって質よりも量を重視されたワインは
ジンファンデル(収量が多い)によって大量生産・消費されるようになり
瞬く間にその地位を確立し、現在に至るまで代表的な品種として認知されています。
では最後に気になる味わいについて見ていきましょう!
特徴を外観・香り・味わいの
3つの項目に分けて見ていきたいと思います!
・外観
透き通った濃いルビー色。
いわゆる、濃いジンファンデルの色調よりは明るい印象。
・香り
ブラックベリーの香りが特徴的。
続いてブルーベリーや少し胡椒(スパイス)のニュアンスも。
・味わい
アタックは凝縮感があり強い印象だが、
鼻に抜ける香りは非常に爽やかで開放的。
程よい酸味もあり余韻も長く続く。
いかがでしょうか!
やはり冷涼な産地で育ったジンファンデル!
有する酸味と香りに冷涼なニュアンスを感じられます!
特に味わいに関しては濃いワインといった印象はあまり感じられず
飲みごたえのあるフレッシュなワインといった印象が残りました。
エレガントなジンファンデルは珍しいので
赤身のお肉を用意する時は鹿や鴨などがおすすめ!
マスタードを添えると酸味ともマッチすること間違いなしです!
では最後に生産者であるフェイラワインについてご紹介します。
Wine Maker兼Ownerは、エレン・ジョーダン。
アン・マリーフェイラと二人で1998年に創業し、
その年にSonoma Coastの自社農園にブドウの樹の植付を開始しました。
エレン・ジョーダンの経歴は
1989年のワインの営業としてのキャリアからスタート。
その後飲食店でソムリエを経験した後、Napa Valleyへ。
Joseph Phelpsで3年Tour Guide、Celler業務の携わり、
今度はフランス・ローヌのワイナリーへ。
1994年カリフォルニアに戻り、
ネイヤーズ・ヴィンヤードでワイン造りを行った後、
カリフォルニアで著名なワインメーカー、ヘレン・ターリーのに従事。
そして、彼女の弟のラリー・ターリーの元で、
ヘレンの代わってターリーで醸造コンサルタントとして働いた後、自身のブランドを設立。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
(文:こういちろう)