ワインビジネス(高級ワインについて)

こんにちは、

Aoyama Wine Baseのフィゴーニです。

本日はLuxury Wine Marketingを一部翻訳・個人的な解釈も含めた内容です。

高級ワインの価格はどのように決まるのか。

ご興味のある方読んでみてください。

品質 :

高品質なワインを安定的に造るためには葡萄畑やワイナリーで一切の妥協は許されません。

当然ながら、高品質なワインを造るためには最高のテロワールが最低条件だという考え方が主流です

(例 寒暖差が大きい、水はけがよく適度に痩せた斜面、光合成が最適化される場所 etc)。

しかし、場所だけ良くても「人」という変数を加えなければ最高品質の葡萄/ワインを造る事はできないです。

これは結構忘れがちではないでしょうか!?テロワールには「人」は必ず関与してきます。

土地に合った適切な品種や台木の選定、仕立て、灌漑の有無、芽掻きやグリーンハーベスト(収量制限)などの

キャノピーマネジメント及び収穫のタイミングは人の判断が介在します。

葡萄の収穫のタイミングはワイナリーによって異なりますが、

未熟でもなく過熟でもないフェノールと糖度/酸度の成熟が最大化されるポイントで収穫することが

高級ワインを造るうえでは欠かせません。

また、各々の土地の気候の条件は異なりますし、天候は毎年変動するため、

高級ワインの生産は、知恵を振り絞り臨機応変に畑作業をおこなえる数多くの熟練者の判断と作業が必要不可欠です。

ワイナリーでも時間的・金銭的に一切の妥協はしません。

フレーバーやアロマの必要な抽出、樽発酵、長期熟成などにより最高のクオリティを実現します。

最近、最高キュヴェの要件を満たさないワインを格下げしてセカンドラベルで安く販売するワイナリーが増加傾向にあります。

セカンドラベルを造る事でグランヴァンが常に一定で最高のクオリティであるようにできますし、

値段的にお手頃でかつグランヴァンを彷彿させるクオリティであるため、世間的に評判が広まり、

いつかグランヴァンを飲みたいという夢も同時に提供できます。

ヴィンテージによってはグランヴァンの造られる量が減らされたり、生産しない生産者もいますが、

セカンドラベル(もしくはサードラベル)の存在と、一般的にグランヴァンよりリリースが早いため、

キャッシュフローが作れます。

近年はボルドー大学、デイヴィス校やAWRIなどの研究、新技術の開発、若手醸造家のワイナリー修行や意見交換が行われ、

世界中のワインのクオリティが年々上昇しています。

最後に、質を語る上で長期熟成力は欠かせないです。

なぜなら、長期熟成する事で品質が向上しなければ、そこに投資する人はいないからです。

ワインの価値が上昇する事が必須です。価値が上がれば、そこには、投機マネーが集中し、価格が上昇します。

特定のワインが希少であるという市場の見方が強まれば、益々需要が上昇し、価格も上がります。

そういった意味で高級ワインは価格が高くなるほどよく売れるヴェブレン財と言えます。

製造コスト:

当たり前ですが、最高の質のワインを造るには通常のワインを造るより莫大なコストがかかります。

Vine pairs.comによると一般的なブティックワイナリーの一本あたりの製造コストは8.5ドルほど。

土地代、利息、相続税、苗木、人件費など全てが8.5ドルに含まれているかどうか分かりませんが、

大量生産されていないワインはコストが嵩み、利益が出るまでには相当時間がかかると言われています。

葡萄を買い入れてワインを造る場合もコストがかかります。

これに対して、ナパの超有名区画のTo Kalonから葡萄を購入すると750mlあたり83ドルもするようです。

通常, 高いと言われるナパの葡萄で11ドル/750mlのため、土地によって価格が雲泥の差があり、

最終的なワインの価格も大幅に変わる事がわかります。

また、ミシェル ローランをコンサルタントとして雇う場合、

年間数回の訪問だけで100000ドル(日本円で1000万円以上)するようです。

品質でも述べましたが、人件費や新しい機械の購入、樽の入れ替え(新樽は平均4ドル/bottleほど)、

メンテナンス、ラベル(デザイナー)、コルク(高級なもの)、瓶(重たいもの)

など様々なコストが最終的なワインに含まれます。

概算すると一般的には高級ワインを生産する時40ドル/ボトル以上すると言われています。

一貫性:

品質も大事ですが、長年一貫して高品質なワインを造っている事も大事です。

たまたま、凄くいいワインが出来上がってしまっても、それが継続できなければ、

ブランド信頼には繋がりませんし、高級ブランドのイメージは容易くつくものではありません。

そういった意味でも、老舗の高級ブランドは強いですね。

希少性:

個人的に面白いと思ったのは実際希少であるという事実は必要でない事です。

実際希少でなくとも、希少であるように市場に錯覚させればよいのです。

ハーランやオーパスワンが良い例です。

有名なアメリカのハーラン・エステートは巧妙なマーケティングにより余分な需要を創出し、

結果2008年ヴィンテージでは500ドルだったワインを2014年には800ドルに値上げしました。

オーパス・ワンは、50%の生産量を100以上の国に販売しています。

アメリカ国内での流通量が減ることで希少性が上がり、価格も上昇します。

また、2004年まで、各国の1~2のインポーターにワインを販売していた所、

2004年以降は各国ではなく、22のボルドーのネゴシアン(主にボルドーワインを扱う商人)

にワインを販売するようになりました。

その22のネゴシアンが各国のディストリビューター、インポーターや小売店にワインを販売する事で

それぞれのネゴシアンが販売できるワインの総量を減らしました。

ネゴシアンの持つ在庫を目当てに各国のディストリビューター、インポーターや小売店が競争するため、

さらに希少価値が高まり、生産量は比較的高いにもかかわらず、

重要が更に高まり、結果的に価格も大幅に引き上げる事が可能になったという事です

(オーパスは生産開始当時、50ドルで販売されました。それが今では800ドル以上。。。)

本日は

高級ワインについて書きました。

高級ワインを理解する上で、品質だけでは理解できませんし、

かと言って希少性だけでは無いことがお分かりでは無いでしょうか!?

他にも需要や供給の操作方法ありますが、一旦ここまで。

また、続編は再来週とします。

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