テタンジェ コレクション パート2@レンタルスペース
以前、レンタルスペースに飾ってあるテタンジェ アートコレクション2008をご紹介しましたが、
今回は違うヴィンテージをご紹介したいと思います( ・∇・)
レンタルスペース入り口を開けてすぐのディスプレイに飾ってある、こちらの3本です♪
テタンジェは1983年以来、
偉大なヴィンテージ・シャンパーニュとコンテンポラリーアートの
偉大な芸術家の素晴らしい出会いを生み出し、
これらはアーティストの作品のための特別な表現の場となっています!
内覧に来てくださった方はすでに目にされたかと思いますが、順にご紹介していきますね🥂
まずはディスプレイ左から↓
アンドレ(1982年)
こちらは、アンドレ・マッソンという画家が手がけています。
ボトルデザインのため、マッソンは戦時中に兵士として戦ったシャンパーニュ地方とシャンパーニュに素敵なオマージュを捧げています。
ボトルの真ん中にある金色の輝きは太陽を表現しており、シャンパーニュに光の滴を注いでいます。
赤または白のぶどうの木は、命を与える光に向かって、喜びに体を伸ばす2人の人物像によって表現されています。
これはまた、シャンパーニュ地方の田舎の戦場に並ぶ兵士たちのようにも見えますし、夜に輝く花火のようにも見えます。
心が現実を忘れる、優雅な瞬間です…
マッソンはテタンジェ・コレクションのボトルデザインを手がけた数か月後の1987年10月にパリで亡くなりました。
ヴィンテージ
コート・デ・ブランのグラン・クリュで収穫されたシャルドネ40%と希少な高品質のピノ・ノワール60%から作られたブリュット・ミレジメ 1982。
量だけでなく質も特別な1982年のぶどうを言葉で表現するなら「天からの恵みと伝説」。
4年間続いた不作によって休息を取ったぶどうの木は、7月と8月の記録的な晴天の恩恵を受け、その可能性が開放されたのでしょう。
デザイナー
1896年、オワズで生まれたアンドレ・マッソンは同時に画家、彫刻家、イラストレーター、舞台美術だった人物。
1920年に入ってすぐ、彼の作品の中核とも言える、20世紀全般の人々の考え方の移り変わりを反映したシュールレアリスム運動(戦間期にフランスで起こった文学・芸術運動のことらしい)に参加。
その経過で彼がキュビスムや抽象芸術に興味を示したのは、ごく自然な流れでした。
自由と独立を求め、希少な明確性の先見者として、アンドレ・マッソンは情熱的で決定的なイメージを求め世界中を旅します。
そして、彼は「 完成された世界はない 」と学んだのです。
マッソンにとっての世界とは、常に動いているのです。
彼の作品の数々は、その圧倒的な美しさにより恐怖と魅力を同時に感じる、鮮やかなショーのようです。
お次が↓
ヴィエイラ(1983年)
彼女だけがその秘密を知る素敵なステンドグラス模様によって、この貴重なボトルを包み込みました。
色鮮やかな光の模様がボトル上で永遠に輝きます。
それだけではなく、ヴィエイラ・ダ・シルヴァの思惑によって、空に向かって浮き上がっていくようです…
そう、まるでシャンパーニュの泡のように。
ヴィンテージ
ボトルの中は、コート・デ・ブランのグラン・クリュで収穫されたシャルドネ40%とモンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュで収穫されたピノ・ノワール60%で作られたブリュット・ミレジメ 1983。
「世紀の年」を1年前に祝ったばかりで、1983年も当たり年になるとは誰もが予想しませんでした。
恵まれた天候が続き、この年も量と質の両方で素晴らしいぶどうを収穫することが出来ました。
デザイナー
1908年、リスボンで生まれ、1992年パリで亡くなったヴィエイラ・ダ・シルヴァは、ポルトガル文化とフランス文化を分かち合う人生を送りました。
夫であるハンガリー人画家セネスと共に早い時期に移り住んだパリでは、有名なエコール・ド・パリ(パリで活動し、出身国も画風も様々な画家たちの総称らしい)に加わる事に成功します。
真夏の夜の夢の劇に深い感銘を受けた彼女は、シナリオのある構成と現実と仮想の間に生まれる関係を空間の中に発展させる作品を描きました。
ヴィエイラ・ダ・シルヴァは幸福感あふれる絵画を生み出します。
筆使いと色合いのリズムは、強烈で謎に満ちた音楽のそれのようであり、想像力は精神の構築ではなく、自身を構築する方法の1つ。
ヴィエイラ・ダ・シルヴァの作品全体からは、開放と拘束、厳格と奔放、影と光との間に生まれるパラドックスが混在しています。
最後が↓
ロイ(1985年)
こちらは、リキテンスタイン というデザイナーが手がけています。
テタンジェ・コレクションのため、リキテンスタインは彼の世界観に忠実に、漫画から着想を得たイメージを写実的な世界に転化させました。
ドット使い、そしてアクセントになるゴッホ・イエローとロイヤルブルー、ヴェール・アングレの絶妙な色使いによって、視覚的なショックを与える事を狙ったデザインです。
しかし彼は、この1つの効果のみで満足はしませんでした。
顔の上から彼のサインにまで流れ落ちる髪の毛とぶどうの蔓を融合させることで、シャンパーニュとは自然が与える無限の力と人間の才能によって生まれるのだということを表現しています。
ヴィンテージ
ボトルの中は、コート・デ・ブランのグラン・クリュで収穫されたピノ・ノワール60%とシャルドネ40%をブレンドから生まれたブリュット・ミレジメ 1985。
1985年のぶどう収穫は、量は少なかったものの非常に良質でした。
1月と2月の霜で、多くのぶどうの木が修復不可能なほどに被害を受けましたが、
幸いな事に夏初旬、状況が改善され、ぶどうの開花が急速に進みました。
9月と10月は素晴らしい天候に恵まれ、ぶどうはすくすくと育ち、ずっしりと重い実をつけました。
デザイナー
1923年10月27日、マンハッタンで生まれたロイ・リキテンスタイン。
1960年まで抽象表現主義だったロイ・リキテンスタインは、アメリカのポップアート運動で最も重要な人物の1人となります。
漫画からインスピレーションを得た構図と、メディア化した日常のイメージは、非常に人目を引くスタイルです。
多くの場合、作品の表面には「 ベンディ ・ドット」技法が使われています。
これは、印刷インクによるドットを手書きによって再現した技法です。
戦争や社会紛争、現代の「広告」のように人生を「過度に」凝縮したイメージなど、社会の仕組みや歴史に残る大事件などを題材に扱う彼の作品は、「大衆文化」を反映しています。1997年9月29日、マンハッタンで亡くなります。
(HPより引用)
画家やデザイナーさんには疎い私ですが、
こういった背景を知るとなんとも奥深いですし、より一層美味しく飲めそうですね!
自粛明けたらぜひご利用お待ちしております(^^)♪
(文:このみ)