1周年記念 第一弾企画!! 最高のグラン・クリュ・リシュブール飲み比べ。
今回の飲み比べは、リシュブールのグロ家の飲み比べになりますが、リシュブールも小区画が2つあり、
今回、飲み比べて頂くのは1936年以降に併合された小区画のレ・ヴェロワイユ・・。
レ・リシュブールと比べるとほんの僅かに北に傾いている小地区のため若干成熟が遅いと言われるがほぼ同じテロワール。
●リシュブールの歴史●
畑の総面積は8.03haで、ロマネ・サン・ヴィヴァンについで、
ヴォーヌ・ロマネの中では2番目の広さを誇っています。
レ・リシュブール(斜線の区間)とレ・ヴァロワイユ(青色の区間)の2つの
リューディーに分かれており、
もともとは、レ・リシュブールのみでしたが、
1936年にグラン・クリュに格付けされた際に、
隣接するレ・ヴァロワイユもリシュブールに追加されました。
現在3.51haのリシュブールの畑を所有しているのが、
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティです。約半分ですね!!
リシュブール(Richebourg)という名前は、「豊かな町」という意味をもっており、
名前の由来は定かではありませんが、
粘土鉱物が多く含まれる複雑なテロワールは、
複雑で華やかなアロマの上質なワインを生み出し、
まさにリシュブールの名にふさわしい土地といえます。
主な生産者は、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ドメーヌ・ルロワ、
ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール、
ドメーヌ・アンヌ ・グロ、ドメーヌ・メオ・カミュゼなどの
実力派のドメーヌが所有しています。
ちょっと汚いですがw
小区画の大体の所有者の区画です。現在変更もあるかもしれませんのであしからず。
ヴァロワイユは、ほとんどグロ家が所有していてその区間の飲み比べとなります。
ヴィンテージの差はもちろんですが、テロワールの差が感じられ面白いですよ。
●ワインのコメント・ヴィンテージ評価●
ブルゴーニュの2013年は天候に恵まれず、厳しい寒さの冬から始まります。
春も天候が不安定で日照量に恵まれず、5月も雨の日が続いてしまいました。
7月にはシャブリを除きブルゴーニュ全域が雹の被害を受けてしまい、生産量が減少してしまいます。
特にポマールやヴォルネイでは被害が大きく、生産量は大きく減少してしまいました。
その後は晴天が続き、ゆっくりとブドウは成熟していきましたが、収穫期は湿度が高く、カビが蔓延してしまいます。
生産者はカビのついたブドウを厳しく選別する必要がありました。
2013年のブルゴーニュは、冷涼でブドウの生育はゆっくりと進行したため、収穫時期を遅らせた生産者のワインは、よく熟し高い品質のものが多く生産されています。
輝かしい色合いで熟成感は、まだそこまで感じられないが、華やかでグラマラスな味わい。
リシュブールらしいスケールが感じられる。
まだまだ熟成させてから飲みたいワインだが、今でも十分素晴らしい。
2009年のブルゴーニュは天候に恵まれ、高い評価を得ているヴィンテージです。
5月には雹が降り、コート ド ニュイのグラン クリュに被害が出てしまいましたが、6月には天候は回復し晴天に恵まれました。
7月は猛暑と嵐が繰り返し訪れて不安定な気候であり、大雨の影響によりカビが発生してしまいましたが、局地的な被害に収まり、被害は広まりませんでした。
その後7月後半から8月は素晴らしい天候に恵まれました。
8月後半に嵐が来ましたが被害は小さく、その後収穫期まで天候に問題はなく、9月中頃を中心に収穫が行われました。
7月と8月の恵まれた天候によりブドウはよく熟しており、比較的豊満なタイプのワインが2009年は特徴とされています。
13年に比べると少しガーネットがかり、ブーケも出てきていて、旨味を感じられ、香りを嗅ぐだけで涎が出そうになる・・。
ブドウの凝縮した味わいも感じられる。
まだ熟成させることもできるがこのくらいの熟れ感が好きな方もいるのではないだろうか??