108種類徹底解説 No.50 < クエスト・ドセ・セントリ・ストーン・フェルメンテ / カステル・デンクス (スペイン)>
Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!
今回はスペインより
『クエスト・ドセ・セントリ・ストーン・フェルメンテ』を紹介します!
(ストーン・フェルメンテとは読んで字の如く、
岩穴を用いて発酵を行う手法のこと。)
スペインではテンプラニーリョ、ガルナッチャ、メンシアなど
多種多様な固有品種がありますが
今回ご紹介するのは国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン。
一体、どんな味わいなんでしょうか!
早速、解説していきたいと思います!
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QUEST XII Century Stone Fermenter (Castell D'encus) 2016
クエスト・ドセ・セントリ・ストーン・フェルメンテ(カステル・デンクス)
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生産国:スペイン カタルーニャ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
ALC:13.5%
販売価格:¥9,548(税込)
まず最初に産地であるスペイン・カタルーニャ地方について簡単に見ていきましょう!
スペイン北東部に位置するカタルーニャ地方。
国内でも屈指の大都市であるカタルーニャは有名なバルセロナを有し
貿易港として栄えており、ワインも盛んな交易と共に栄えてきました。
ワイン造りの面では地中海の影響を大きく受けるため
沿岸部では適度な雨が、内陸部では乾燥した気候が見られます。
また標高の高い場所では冷涼な気候もあり
多種多様なテロワールが見られるのも特徴の一つと言えます。
また今回ご紹介するワインではありませんが
カタルーニャを語る上で、やはりCAVAの存在は忘れてはなりません。
シャンパーニュを同じ製法で造られ、カジュアルに楽しめるスパークリングは
世界的にも大きなシェアを誇ります。
では気になる味わいについて見ていきましょう!
特徴を外観・香り・味わいの
3つの項目に分けて見ていきたいと思います!
・外観
外観は明るめのダークチェリーレッド。
縁が若干オレンジがかっており熟成のニュアンスが見てとれる。
・香り
黒果実系(ブラックベリー)やカシスなど典型的な
カベルネ・ソーヴィニヨンの香り。
他には土っぽいニュアンスも感じられ熟成感を感じ取ることができる。
・味わい
アタックが柔らかくエレガントな印象を受ける。
果実味が豊富で甘やかなニュアンスも感じられシンプルに
美味しいと思わせてくれる。
アタックの印象とは裏腹にタンニンはしっかりとしており
飲み応えもしっかりとある。
いかがでしょうか!
総評としてはエレガントなカベルネ・ソーヴィニヨン
といったところでしょうか!
外観の熟成ニュアンスから丸くなったカベルネ・ソーヴィニヨンだと
予想していましたがタンニン以外は丸くなっている印象ですね(笑)
若々しいタンニンが、熟成の余地を残しているようで
まだまだポテンシャルを秘めたワインだと思います。
とは言いつつも若い状態を抜けているので
ワイン単体でも十分に楽しんでいただくことができます!
おつまみと合わせる際には
スペインの代表的なチーズ『ケソ・マンチェゴ』との
マリアージュも楽しんでみたいですね!
では最後に生産者であるカステル・デンクスについてご説明します。
カタルーニャ州の内陸ピレネー山脈の
標高1000mの地にあるPallars Jussa(パジャルス・ジュサ)という地区で
ワインを造り始めた醸造家のラウル・ボベ氏。
ヨーロッパ最高と言われるワイン研究所を持つトーレス社で
16年間醸造責任者として活躍しスペインで最も知識、
経験を持っている内の一人です。
短所は『完璧主義』というラウル・ボベ氏。
今まで培ってきた知識、経験を全て注ぎ込み、
エリアはもちろん、スペインを代表するボデガとして
世界中のスペインワインファンから注目され、
多くのワインジャーナリストも大絶賛しています。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
(文:こういちろう)