108種類徹底解説 No.47 < エステート・トロンテス / ボデガ・コロメ (アルゼンチン)>

Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!

今回はアルゼンチンより
『エステート・トロンテス』を紹介します!
トロンテスはアルゼンチンを代表する白ブドウ。
なぜ代表するブドウ言われているのか?
アルゼンチンワインの特徴なども一緒に触れながら
解説していきたいと思います!


どうぞ、最後までお付き合いください!

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Estate Torrontes (Bodega Colome) 2022
エステート・トロンテス (ボデガ・コロメ)

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生産国:アルゼンチン
品種:トロンテス
ALC:13.5%
販売価格:¥2,046(税込)

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まず最初に産地であるアルゼンチンについて簡単に見ていきましょう!

アルゼンチンのブドウ栽培において特筆すべきは”標高の高さ”です!
ブドウ畑は標高450~2,980mの間に多く存在し
高地特有の強い日射が糖分とタンニンの生産を盛んにする一方で
昼夜の気温差があることによって熟し過ぎず、
適度に酸が保たれたバランスの良いブドウが実ります。

降水量が少なく乾燥した気候であり
病害のリスクも非常に少ないのも特徴の一つです。
そして乾燥していると言ってもブドウ栽培に必須な水分は
アンデス山脈の雪解け水を灌漑に活用し、
ブドウ栽培の成長を手助けすることも可能になっています。



では次に使用品種であるトロンテスについても見ていきましょう!


まず冒頭の疑問、なぜ代表品種なのか?についてですが
答えはシンプル。
『アルゼンチンの固有品種(原産地でもある)であり
世界の95%以上がアルゼンチンで栽培されているため』です!

品種の特徴として香りが豊かなこと、ジューシーな味わい。
などが挙げられることがありますが
これは片親にマスカットを有しいることが理由とされています。
特にバラや白桃などの香りはマスカット由来だと言われており
今も研究が進められています。





では最後に気になる味わいについて見ていきましょう!
特徴を外観・香り・味わいの
3つの項目に分けて見ていきたいと思います!


・外観
明るいグリーンがかったイエロー。
外観からはフレッシュな印象を受ける。


・香り
グレープフルーツなどの柑橘系の香りが特徴的で
後から白桃なども加わり非常にアロマティック。
温度が上がるとジンジャーシロップのようなニュアンスも。


・味わい
一口目は酸が高く、引き締まった印象だが
温度が上がるにつれて豊かな果実味も感じられる。
余韻も長くバランスが良い白ワイン。


いかがでしょうか!
トロンテスのアロマティックな部分の特徴が
しっかりと表現されていますね!
ジンジャーシロップは正直、予想していなかったので驚きました(笑)
夏場は冷やして、今の季節だと少し温度を上げて(12〜15℃)
楽しみたい1本です。



単体でも楽しめるトロンテスですが
合わせるのが難しいとされる中華料理との相性が
良いことでも知られています!
特に生春巻きなどソースをつけて食べる料理がおすすめ!




では最後に生産者であるボデガ・コロメについてご紹介します。

1831年に設立されたボデガ・コロメは、
現存する中ではアルゼンチン 最古のワイナリーです。
所在地である、アルゼンチン北⻄部サルタ州は
非常に乾燥した気候で、ブドウの成熟期である
12月から2月の降雨量は50‐120mm と
極端に雨が少ないことで知られます。
昼夜の気温差が大きく、日中の強い紫外線は
ブドウの果皮を厚くします。
コロメの4つの自社畑は標高1,750‐3,111mの山岳地帯にあり、
世界でも屈指の標高の高さを誇るブドウ畑となっています。



今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます!


(文:こういちろう)

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