108種類徹底解説 No.43 < タビュルナム テール・ド・ヴィエナエ デ・コリンヌ ローダニエンヌ セイシュエル / レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ (フランス)>
Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!
今回はフランス
『タビュルナム テール・ド・ヴィエナエ デ・コリンヌ
ローダニエンヌ セイシュエル』を紹介します!
(長いですねw)
今回は使われているブドウ品種”ヴィオニエ”にもフォーカスして
ワインを紹介していきたいと思います!
どうぞ、最後までお付き合いください!
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タビュルナム テール・ド・ヴィエナエ デ・コリンヌ ローダニエンヌ セイシュエル (レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ) 2019
Taburnum Terre De Viennae Collines Rhodaniennes Seyssuel (Les Vins De Vienne)
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フランス ローヌ地方
ブドウ:ヴィオニエ
白ワイン 辛口
ALC:14.5%
ではまず、ローヌ地方についてサクッとおさらいしておきましょう!
ローヌ地方は南フランスに位置し
北にはブルゴーニュ、南にはロゼで有名なプロヴァンスがあります。
ローマ時代に交通の要所として栄えた都市ヴィエンヌから
14世紀に法王庁が置かれていたアヴィニョン周辺まで、
ローヌ川に沿って広がる約250キロのワイン産地。
A.O.C.ワインの生産量が
ボルドーに次いでフランス2位というのも特徴の一つ。
また気候の特徴としてローヌ渓谷から地中海に吹き抜ける
”ミストラル”という強風。(一次試験で色んな風を覚えましたねー)
この風によって雨が降った後でも
畑は乾燥するのでカビなどの湿気由来の病気が防げます。
次に品種について!
ヴィオニエは明るい黄緑色から濃いものまで幅広くあり
比較的酸性によった土壌が適していると言われており
栽培は難しいとされています。
また豊かなアロマが特徴で、
白い花や金木犀などの香りを楽しむことができ、
酸味も比較的穏やかなためボディのある白ワインになります。
主な産地は
フランス、アメリカ、オーストラリア。
特にアメリカのヴィオニエはアルコール度数も高くなる傾向にあり
個性が際立ったヴィオニエを試すにはおすすめです!
では次は気になる味わいについて!
特徴を外観・香り・味わいの
3つの項目に分けて見ていきたいと思います!
・外観
透き通った濃いイエロー。
フレッシュだが個性を持ったブドウ品種であることが予想される。
・香り
白い花の香りが特徴的でその後に
アプリコット、はちみつ、りんごなど華やかな香りが続く。
・味わい
少しとろっとした第一印象から
フルーツの蜜のようなニュアンスが強い。
いかがでしょうか!
これぞ、ヴィオニエ!といった感じですね!
特徴的な白い花の香りはもちろん、はちみつなども感じられ
香りを嗅ぐたびにワクワクする、そんなワインです!
単体でも美味しく楽しんでいただけるタビュルナムですが
料理と合わせるのであれば
香りが豊かなのでエスニック系の料理がいいかもしれません!
では最後に生産者であるレ・ヴァン・ド・ヴィエンヌついてご紹介します。
レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌは、
北ローヌで評価の高い
フランソワ・ヴィラール氏、ピエール・ガイヤール氏、
イヴ・キュイユロン氏によって1996年に設立されました。
タビュルナムは、コート・ロティ最北部の、
ローヌ河を挟んだ北部に位置するヴィエンヌ村、
セイシェルの丘の畑のブドウで造られます。
セイシュエルの丘は、ローマ時代から存在する歴史の古い畑で、
フィロキセラ以前は時のコート・ロティから産ずるワインよりも
遥かに評価が高いものでしたが、戦争の影響で長らく放置されていました。
そこに1996年、その丘にぶどうの樹を植え、
レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌを設立し、
素晴らしいワインを造り上げました。
まさに伝説の丘「セイシュエル」の再興であり、
この新たな北ローヌのニュースは、ワイン業界にたちまち広がりました。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
(文:こういちろう)