108種類徹底解説 No.38 < コルナス レ・シャイユ / アラン・ヴォージュ(フランス)>

Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!

今回はドイツより
『コルナス レ・シャイユ』のご紹介です!
小さな村であるコルナス。
ワイン生産者も60人ほどと小さな規模ですが
シラーのパワフルさと優美さを素晴らしいクオリティで表現しています。
歴史にも注目してご紹介していきますので
ぜひ最後までお付き合いください!

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Cornas Les Chailles(Alain Voge)
コルナス レ・シャイユ(アラン・ヴォージュ)

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生産国:フランス ローヌ地方
品種:シラー
ALC:13.5%

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ではまずはコルナスの歴史について振り返ってみましょう!
現在、コルナスのブドウ畑は段々状になっており
この構造はローマ帝国時代にはすでに完成していたとか。
今でも人気のコルナスですが19世紀後半が最も人気があったと言われており
エルミタージュと双璧を成していたとも言われています。

その後、フィロキセラと後継者不足、土地代の高騰など
問題が次々と起こりましたが何とか持ち直し、
ここ30年で目覚ましい復活を遂げています!

またコルナスではこんな格言も。
『肉体労働が好きでなければコルナスでいいワインを作ることができない』
これは急斜面に位置し、全て手積みでの収穫の過酷さに加えて
高所というさらに過酷な環境を表しています。



次にアペラシオンについてみていきましょう!

コルナスはローヌ川右岸に位置しており標高は高いところで400mに達し
北には『サン・ジョセフ』、南には『サン・ペレ』があり
隣接する形となっています。
気候は温暖な地中海性気候の影響を強く受けますが
北から吹く冷たい北風”ミストラル”(ローヌといえばの強風)の影響もあり
寒暖の差が激しいのも特徴の一つです!



では次に気になる味わいについてみていきましょう!
特徴は大きく3つ!

①紫色を呈した外観。
→濃くフレッシュな第一印象を与えてくれる外観!


②スパイスの香り。
→シラーの特徴であるスパイスの香りもしっかりと!
他にも赤果実系の香りもありフレッシュな印象がより強く!


③肉付きの良い果実味。
→ジューシーな果実味とバランスの取れたタンニン!


特に②のスパイスの香りはシラーの特徴ですが
スパイスにも色々と種類がありますので
香辛料の香りといった方が伝わりやすいかと思います!
もっと細かくいうと胡椒やクローヴといったところでしょうか。

またコルナスは中華料理との相性も抜群です!
同じ香辛料を使った料理と合わないわけがないですね!
個人的に今、麻婆豆腐にハマっているので今度合わせてみようと思います(笑)




では最後に生産者であるアラン・ヴォージュについてご説明します!

アラン・ヴォージュは父のかたわらで
数世代にわたって受け継がれてきた小さな農園の仕事をしていましたが、
1958年にワインに特化するために他の作物の栽培をやめました。
古い産地でありながら、当時コルナスとサン・ペレは
眠れる乙女のような忘れたれた存在であったため、
彼の決断は大きな賭けでした。
しかし、アランはこれまでの習慣をひっくり返し、
30年近く放置されていた斜面に植え付けを行い、
有名レストランを回り、自分のワインを紹介してまわりました。
クオリティの高さと新しいアプローチにより、瞬く間に知名度をあげました。

(文:こういちろう)


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