108種類徹底解説 No.22 <ピノ・ムニエ / ジ・アイリー・ヴィンヤーズ(アメリカ)>

Aoyama Wine Baseにてお楽しみいただける
108種類のワインを徹底解説していきます!

今回はアメリカ・オレゴン州から
『ピノ・ムニエ / ジ・アイリーヴィンヤーズ』をご紹介します!
ナパのイメージが強いアメリカワインですが、オレゴンも同様に高い評価を受けています!
オレゴンワインの特徴も踏まえながら早速、みていきましょう!

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Pinot Meunier (The Eyrie Vineyards)
ピノ・ムニエ (ジ・アイリー・ヴィンヤーズ)

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生産国:アメリカ オレゴン州
品種:ピノ・ムニエ
ALC:13%
販売価格:¥9,207(税込)

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まず最初にオレゴンワインについて簡単におさらいしておきましょう!

・小規模生産者が全体の約70%を占める産地。
→細部までワイン造りにこだわりを持った生産者が多い。

・ボルドー、ブルゴーニュとほぼ同緯度。
→北緯45度に位置し、山脈(コースタルレンジ)が寒流の影響を和らげることで
冷涼な気候を好むぶどうにおいて理想的な環境に。




今回ご紹介するピノ・ムニエは
まさに、冷涼な気候を好む品種!
シャンパーニュ地方でも多く栽培されているので
冷涼な気候にマッチするのも納得ですね!

さて気になる味わいですが、次の3つが大きな特徴です!

①赤果実系をメインとした香り。
→第一印象はいちごとラズベリーの香り。時間が経つと③も!

②美しい酸味と、控えめでエレガントな果実味。
→最初に酸味が口全体に広がり、後半に果実味から長い余韻へと繋がる。

③少しだが熟成のニュアンス。
→縁がオレンジがかっており、腐葉土や紅茶のニュアンスも感じられる。


(うまく写真が撮れず、肉眼とは見え方が違うのでぜひともご自身でお確かめ下さい!)


いま、販売しているのは2016年と比較的若いヴィンテージですが
すでに熟成のニュアンスが現れているのは驚きですね!
赤果実系のフレッシュさと熟成のニュアンスが少し出てきている
まさに”今”が飲み頃のワイン!
シンプルな味付けのローストビーフや
紅茶のニュアンスを生かしてシフォンケーキと合わせるのも
新しい発見がありそうです!


では最後に、生産者である
ジ・アイリー・ヴィンヤーズについてご説明をして終わりたいと思います!

アイリー・ヴィンヤーズ創設者の
デイヴィッド・レット氏は、オレゴン州ウィラメット・ヴァレーに
初めてピノ・ノワールを植樹したパイオニアであり、
アメリカで始めてピノ・グリを造った人物としても知られています。
設立当初、ジ・アイリ―の畑に植えた古樹の穂木を、
台木に接ぎ木して定植させた畑「ダフニー」のブドウを使用しています。

1979年、仏グルメ誌ゴー・ミヨが世界各国のワインを
集めてパリで開催したワインオリンピックでは
1975年ジ・アイリー・ピノノワール(現サウスブロック・リザーヴ)が10位に入賞
これがきっかけとなり、オレゴン・ピノノワールの存在が世界へ知れ渡りました。

以上となります!
最後に余談ですが
1本で数十万円もするブルゴーニュワインを嗜まれる方が
『アメリカはオレゴンが一番うまい』と仰っていました。

では、最後までお読みいただきありがとうございます!


(文:こういちろう)

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