【ワイン会記録】 CHÂTEAU RAYAS シャトー・ラヤス&フォンサレット@Aoyama Wine Base 2023/7/7~

みなさん、こんにちは

Aoyama Wine Baseの このみ です(・∀・)☆

2023年7月に行われたワイン会記録です。

今回は、一度は飲んでみたい!ローヌの最高峰!ラヤス!!!!!




シャトー・ヌフ・デュ・パプの町から車で10分ほどの所にあるシャトー・ラヤス。
現当主であるエマニュエル・レイノー氏は現在3つのシャトーを運営しています。
1880年にエマニュエル氏の曾祖父が葡萄栽培を始めたところからスタートしたこのシャトーは、1920年には瓶詰を始めてシャトーのワインとして売り出すようになりました。
その後、レイノー家はシャトー デトゥール、シャトー・ド・フォンサレットを購入。
現在では合計約60haの葡萄畑を所有しています。
シャトー・ラヤスとフォンサレットは、叔父のジャック・レイノー氏から引き継いで運営しています。


●シャトー・ラヤス 1998
CHÂTEAUNEUF-DU-PAPE ROUGE [CHÂTEAU RAYAS]

通常ほとんどのシャトー・ヌフ・デュ・パプは、シラー、ムールヴェードル、その他さまざまな品種をブレンドして造られますが、ラヤスは他とは異なり、グルナッシュのみから作られていることで有名ですね。
また、ヌフ・デュ・パプの畑でよくみられるガレ・ルーレという大きい丸石もラヤスには見られず、
痩せた砂地で育つ葡萄からはとても繊細な味わいのワインが出来上がります。
畑の周りはたくさんの森に囲まれており寒暖の差が激しいので、葡萄はとてもゆっくり成熟します。
偉大なヴィンテージの場合、この遅摘みのおかげで、チェリーやラズベリーを想わせる格別の要素が与えられるんだとか。
熟成は、より大型の「ダブルピース」450 リットルの古樽が使用され12~22か月熟成。
年間3000ケースにも満たない低収量。


テイスティングコメント:
チェリーやブラックチェリーなどの赤系~黒系果実の香りに、炭、エスプレッソなどのスモーキーなロースト香、腐葉土などの非常に複雑なブーケ。
鼻がもげそうな程の?力強さに圧倒される・・・まさに香り爆弾!!
飲んでみると、アタックは非常に柔らかく、絹のようにしなやかな究極の液体。
まだ若々しさもあり、洗練された果実味と緻密なタンニンに包み込まれる。アフターには樽由来の苦みが心地よく広がり、複雑で長い余韻へと続きます。
1998年のグレイトヴィンテージでまだまだ固いかと思ったが、非常になめらかな印象に驚く。
時間をかけてゆっくりと楽しみたい一本。
これがラヤスか・・まさに怪物級・・・








●シャトー ド フォンサレット ブラン コート デュ ローヌ 1998
CÔTES DU RHÔNE BLANC [CHÂTEAU DE FONSALETTE]

シャトー ド フォンサレットはオランジュの町の北のラグランド パレオル村にあり、約10haの畑に
植えられている白葡萄品種は、グルナッシュ ブラン種、クレレット種、マルサンヌ種。
ワイン造りはシャトー・ライヤスの醸造所で行われます。

シャトー・ラヤスでは、白ワインに関して、1995年まではオーク古樽が使用されてましたが、現在はワインに余計な化粧をさせないように樽は一切使わず、ステンレスタンク又は琺瑯タンクのみで醸造。

VT☆☆☆☆☆
伝説的ヴィンテージ。
ローヌ南部は、暑い夏に続いて 9 月初旬に雨が降り、最高の天候に恵まれた。 晴れた日のおかげで、ブドウは高い糖度に達し、フェノールの熟度も確実に高まる。全体的に、赤ワインは豊かで熟していて、バランス◎。 南ローヌは間違いなく、このヴィンテージの最高のワイン、特にシャトーヌフ・デュ・パプのワインを生み出した年。

グルナッシュ ブラン種87%、マルサンヌ種8%、クレレット種5%
(ちなみにラヤスのヌフ・デュ・パプ・ブランはグルナッシュ ブラン50%、クレレット種50%)


テイスティングコメント:輝く黄金色。
藁、バター、オーク、熟れた黄りんご、トロピカルフルーツ、金木犀などの、一見シャルドネかと想わせる芳醇な香り。 柔らかく、なめらかな舌触り。
熟したフルーツのインパクト、ミネラル、しっかりとした酸、アフターに心地よい苦みが広がり、余韻が長い。熟成により深みの増した一本。







●コート・デュ・ローヌ ルージュ シャトー・ド・フォンサレット
CÔTES DU RHÔNE ROUGE [CHÂTEAU DE FONSALETTE]1998

フォンサレットでは、赤葡萄品種はグルナッシュ種、サンソー種、シラー種が植えられている。
シラー種は、現当主ジャン・ルイ・シャーヴ氏の祖父の時代に譲渡されたものです。

50% グルナッシュ, 35% サンソー 、15% シラー

テイスティングコメント:エッジは少しオレンジがかるが、中心部にはまだ黒味が残る色調。
ラヤスと同じく、炭、エスプレッソのような香ばしい香りがあるが、ラヤスと比べると、その香りは少し控えめ。その他、ブラックベリー、ドライローズ、なめし革、腐葉土などのブーケが入り混じる。
柔らかいアタック、キレイな酸、液体自体は非常になめらかでエレガントさを感じつつも、しっかりとしたタンニンが全体を引き締める。とても美しい熟成。ラヤスより柔らかく優しい印象。









さて、今回のワイン会はこの3種類でしたが、

別のローヌワイン会にて、こちらを飲む機会がありましたので一緒に記しておこうと思います♪

●2006 Cotes du Rhone Blanc (Chateau de Fonsalet)


グルナッシュ・ブラン 50%, クレレット50%


VT◎
南部ローヌはミストラル風によってブドウが冷やされる恩恵を受ける。 涼しく湿気の多い8月にはさらに雨が降ったため、ブドウは酸味と芳香の両方を保持しながら、より安定したペースで成熟を取り戻していった。 幸運にも、9月は乾燥した晴れた日が続いた。

テイスティングコメント:
洋梨、ミネラル、カモミール、少し藁、金木犀、湿った石の香り。まだまだ若々しい。
なめらかなアタック、ピュアな果実がダイレクトに伝わる程よいボリューム感、綺麗な酸が全体を引き締め、ビターな余韻が続く。まだ若くフレッシュ感もあるけれど、非常にまとまりのある仕上がり。





以上、ラヤスレポートでした!

最後までご愛読ありがとうございました♪

またお会いしましょう(^^)/~~~

(文:このみ)

参考文献
https://finesse-wine.co.jp/cms/wp-content/uploads/2021/04/CHATEAUDESTOURS.pdf

https://www.wine-searcher.com/

著書:ローヌワイン

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