【ワイン会記録】10/21(金) ~勝手に格付けイタリア VS フランス~@Aoyama Wine Base

ワインと言えば・・・やはりフランスなのだろうか??
好みももちろんあるだろう。
TPOも、誰と飲むのかも・・・。

そして、類似した気候条件や同じヴィンテージのワインを比べたら・・・?

そんな想いからワインを選んでみました。


全てブラインドで!!

果たしてどちらに軍杯があがるのか・・・?!

12名様限定(各50ml)♦32,800円♦




こんにちは!
スタッフの このみ です(・∀・)★

ちょっと遅くなりましたが、今回も先月行われたワイン会を記録していきます♪







2004 Chateau Palmer (Margaux)

メルロー 47%、 カベルネ・ソーヴィニヨン 46%、プティ・ヴェルド 7%

フランス ボルドー地方の格付けマルゴー第三級に君臨するパルメ。
三級にして、格付け第一級シャトーのシャトー・マルゴーに匹敵するとも謳われる実力派シャトーです。
他のシャトーに比べてメルロの比率が高く、マルゴーらしい華やかで妖艶な香りや、ポムロールを思わせる芳醇さが人気の秘訣ですね!
歴史的には、18世紀には「シャトー・ド・ガスク」の名前で貴族に親しまれていました。
1814年にイギリス将官のチャールズ・パーマーがオーナーとなった際、パーマーのフランス語表記「パルメ」をワイナリー名にし、そこから「シャトー・パルメ」に。
ちょうど2004年からビオロジック(有機栽培)を導入する。

気候:夏までは日照も十分にあったが、収穫前の多雨により、厳しい選果が必要となった年。
悪いところでは、水っぽくなってしまったケースも。

テイスティングコメント:
中心はガーネット、エッジは少しオレンジがかる。

力強い芳香。黒系果実、バラ、スパイス、なめし革、スーボワなどの香り。

熟成によりなめらか、タンニンは緻密だが、まだ感じられる。
酸味は中程度、凝縮感がありつつもメルロ比率の高さやヴィンテージからか、やわらかな印象も受ける。





2004 Redigaffi Tuarita (Toscana)

メルロ100%

1984年、ヴィルジリオとリータ夫妻は当時無名であったトスカーナ州のスヴェレートに畑を購入し、ワイン造りを始める。
1992年に初の瓶詰。それからわずか5年後の1997年、トゥア・リータのフラッグシップ「レディガフィ」がワイン・スペクテイター誌で100点を獲得し、注目の的に。
2000年にはワイン・アドヴォケイト誌でも100点を獲得し、2大ワインガイドで初めて100点を獲得したイタリアワインの生産者となり、一躍トップスターの仲間入り!

気候:全体として、トスカーナの 2004 年は素晴らしく、早飲みもできて長期熟成も可能、質・量ともに安定。
果実味、タンニン、アロマの複雑な層に、酸味のバランスも良く、リッチでゴージャスなワインができた年。

テイスティングコメント:
外観はややオレンジがかったガーネット。
ブラックプラム、ドライレーズン、いぶりがっこ、レザー、枯れ葉、ほんのり干し草のような香り。
やはりフランス'04と比べると、イタリアらしいブーケが強く、太陽をたくさん浴びて育った印象を受ける。

酸はおだやか。タンニンは緻密だが、しっかりと感じられる。
比べると、フランス'04の方が骨格が力強い印象。



★1997 Chateau Gruaud Larose (Saint Julien)
シャトー・グリュオー・ラローズ(サンジュリアン)

カベルネ・ソーヴィニヨン 60%、 メルロー 30%、 カベルネ・フラン 5% プティ・ヴェルド 5%

「ワインの王、王のワイン(LE VIN DES ROIS LE ROI DES VINS)」と印字されたエチケットが特徴的な、威厳と風格、そして安定感のある品質を持ち合わせた、メドック格付け第2級に君臨するシャトー。

ムッシュ・グリュオーがシャトーを創立し、甥のムッシュ・ラローズが名声をもたらす。
ちょうど1997年、同族経営のワイン販売会社ベルナール・タイヤン・ヴァンが買い取った。優雅な薔薇の花壇が美しい。

気候:1997年はボルドーでは珍しい天候となる。6月〜7月は冷涼で多湿な日が続き、8月は高温で多湿になるなど、開花・結実後は雨が多く湿度が高い年になった。収穫を遅らせたワイナリーはブドウが完熟になり、凝縮感のあるワインに仕上がったが、雨を警戒して早めに収穫したワイナリーは軽快なワインに仕上がった。

テイスティングコメント:
外観はややオレンジがかったルビー色。

ドライフラワー、スーボワ、腐葉土、獣などの複雑な香り。
’04とは一線を画すはっきりとしたブーケが感じ取れる。

酸は豊かでエレガントだが、男性的で非常に複雑な味わい。
厳しい年と評されるが、すばらしい熟成状態。






★1997 Sassicaia Tenuta San Guido (Toscana)
サッシカイア テヌータ・サン・グイド(トスカーナ)

カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15%

テヌータ・サン・グイドは、元祖スーパータスカンとして圧倒的な存在感を放ち続ける、「イタリアワインの至宝」サッシカイアを手掛けるワイナリー。もともとは自家消費用ワインとして作っていましたが、友人などの間で評判となり、商品化。
1978年にイギリスで最も権威あるワイン雑誌、デキャンタが主催するブラインド・テイスティングにて、サッシカイアがベスト・カベルネの座を獲得。一躍世界のトップワインとのぼりつめました。

ボルゲリ地区は、地中海性の温暖な気候が特徴で、夜との寒暖差により、しっかり酸を備えながらもジューシーで凝縮したぶどうが育ちます。

気候:非常に良好。夏前は、涼しく多雨だったため、霜や結実不良などが発生し、低収量につながった。8月後半は、高温で日照が多く、遅摘みのカベルネ・ソーヴィニヨンはとくに成功。基本的にどの地域でも高品質なぶどうが得られた。

テイスティングコメント:
外観は、エッジがややオレンジがかったガーネット。

赤系と黒系果実が入り交じった香りに、ドライフラワー(バラよりはすみれ系かな)、干し草などのブーケ。
高いカベルネ比率らしいピーマン香もしっかり感じられる。

飲んでみると、一見繊細な印象を受けるが、タンニンはまだまだしっかりと舌に残る。


★1988 Chateau Mouton Rothschild (Pauillac)
シャトー・ムートン・ロートシルト(ポイヤック)


カベルネ・ソーヴィニヨン 75%
メルロ 13%
カベルネ・フラン 10%
プティ・ヴェルド 2%

ラベル:キースヘリング(公式サイトから引用)
踊る牡羊たちを題材とした茶目っ気たっぷりのバリエーション作品。1988年ヴィンテージのラベルは、もしかするとシャトー・ムートン・ロスチャイルドの公式紋章に着想を得て、それを皮肉っぽく表現したのかもしれない。

気候:ボルドーでは天候にも恵まれ、特に夏以降は乾燥した日が多く、満足すべき条件下の下、遅めの収穫により、完熟して果皮の厚いぶどうが出来上がった。長期熟成の期待で優良ヴィンテージ。

テイスティングコメント:
エッジはオレンジがかるが、中心はまだ赤身が残る外観。
マッシュルーム、ドライローズ、スパイス、スーボワ、炭のような香り。
ブーケ香は、1997年のグリュオラローズの方が強い。

酸は程よくあり、約35年の熟成により様々な要素が溶け込み、肉好きの良い印象を持つムートンもエレガントになっている。
とは言え、1988年とは思わせない若々しさも感じる、ポテンシャルの高いワイン。
バランスも良く、まだまだ熟成の可能性を秘めている。さすがムートン。





★1988 L'Apparita Castello di Ama (Toscana)
ラッパリータ カステッロ・ディ・アマ(トスカーナ)

メルロ100%

カステッロ・ディ・アマの名前を一躍有名にした伝説的ワインが、メルロ100%で造られるラッパリータ。
ラッパリータ(L'APPARITA)の名前はappeared(現れる)の意味:
→この畑まで登って、初めてトスカーナ州の都市であるシエナが見えるという土地の名前に由来。
ラッパリータに使われるメルロは、ベラヴィスタの畑の最上部、標高490mに位置する畑で栽培されているもの。
その苗木は、ボルドーのポムロルからクローンが持ち込まれ、メルロが粘土質の土壌に適し、標高が高い所でも熟すことから、この場所で栽培が始められました。

1985年、ラッパリータが初めてリリースされるやいなや、世界中のメルロ種のワインが集まるブラインドテイスティングで、ボルドー右岸産、世界最高峰のメルロ「ペトリュス」より高い評価を受けるまさに衝撃的デビュー。
これを受けて、オルネライアのマッセートなど、トスカーナ地区でも様々なメルロのワインが誕生するきっかけとなりました。

やがてクリュごとに仕立てる方法から、ブレンドすることで最上のワインを仕立てる方法へと移っていきます。
そのためそれまで1つのクリュとしてリリースされていたサン・ロレンツォ、ベルティンガという2つの区画のワインを廃止して、カステッロ・ディ・アマ・キャンティ・クラシコに統合。
選び抜かれたブドウを使用することで、質の高いスタンダード・キュヴェを造ることができるようになりました。

気候:伝説的な素晴らしいヴィンテージ。
収量は減少したが、フェノールは完全に成熟度に達した。出来上がったワインは凝縮し、洗練され、長期熟成が可能な力強いワインに仕上がった。

テイスティングコメント:
こちらもエッジはオレンジがかるが、中心はまだ深い赤身が残る外観。

他のワインとは異なるよく熟れたプルーンのような黒系果実に、シナモンやナツメグなどの甘やかなスパイス香がグラスから溢れる。
メルロ100%のなめらかな口当たり。酸はほど良く感じられ、タンニンは意外とまだまだ強め。






以上になりますが、今回比べてみて、色合いは、正直どれも似ていて、外観からすべてを判断するのは難しかったです。

私は仕事中なので優雅にブラインドして遊ぶ余裕はなかったですが、最終日の5日目に瓶底のワインでブラインドをさせていただきましたが、初日に閉じていたサッシカイアが花開き、もはやムートンと間違えるくらいでした。笑
なめらかかつ雄大で、スケールの大きいワインに変貌していました。素晴らしい。


ラッパリータも初日の強烈なプルーン香は落ち着き、また印象が変わっており、レディ・ガフィと間違えました。。







さて!
今回の気になるブラインド結果は・・・



すべて当てたお客様がいらっしゃいました!!!

素晴らしいですね。







人気だったのは・・・






第一位 (なんと!)グリュオラローズ!!






そして第二位!! 王者 ムートン!!!






という結果になりました!!

やはりフランス強し。。

いやー、ブラインドはやはり面白いですね_(_^_)_






ということで、次回のワイン会は・・・






こちらもご予約お待ちしております★

では、また(・ω・)ノ
(文:このみ)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA