202210/14 ~神のテロワール~@Aoyama Wine Base
こんにちは、スタッフの このみ です(・∀・)
先日のヴォーヌ・ロマネのワイン会参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
今回も振り返ってみようと思います!
1999 Vosne Romanee Les Suchots (Prieure Roch)
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・スショ(プリューレ・ロック)
ラリー・ビーズ・ルロワの甥にあたり、1992年よりドメーヌ ド ラ ロマネ コンティの共同経営者も務めていた、アンリ・フレデリック ロックが1988年に創立したドメーヌ。
厳格なビオディナミ栽培と100%全房発酵を行い、そのクオリティは言うまでもありません。
多くのファンを魅了し続ける、大変入手困難な造り手です!
残念なことにアンリ氏は2018年11月に逝去。
共同経営者だったヤニック氏が現当主となり、その意思を受け継いでいます。
熟成に使用する樽はDRCが50年以上前に現地買い付けし、20~30年長期乾燥させた樽材を共同使用。
ちなみに「プリューレ」とは「小修道院」の意味で、語の響きを好んだためられ付けられたとか。
一級畑レ・スショは、ゆるやかな傾斜の畑。
南側に隣接する特級畑リシュブールとロマネ・サン・ヴァンサン、北側の特級畑エシェゾーに比べて少し低くなっている。
樹齢は約25年。(1.02ha) ラベルに描かれている独特のロゴは、エジプトのある古文書に由来。
左の緑の物体はブドウの樹、下の3つの赤い丸はブドウの実、右の黄色い楕円は神、その下の黄色い楕円は人を表しているといいます。これには、自然(神)と人間の両方の力によってワインを造り出すというロック氏の考えを表現。
テイスティングコメント:
外観は中心からエッジにかけてガーネット。
ラズベリーやレッドチェリーなどの赤系果実の香り。
なめし革や紅茶、ちょっとスモーキーなニュアンスも。
口当たりはなめらかだが、まだまだ力強いタンニンを感じる。
綺麗で伸びやかな酸とともに長い余韻へと続く。
1999年のワインはまだまだ何を飲んでも力強く、飲み頃はかなり先の印象。
特に白は、生命力に溢れ飲みどきが難しい。
1996 La Grand Rue (Francois Lamarche)
ラ・グランド・リュ(フランソワ・ラマルシュ)
ラ・ターシュとロマネ・コンティの間に位置するラマルシュ家が単独所有する特級畑。
もともと1級畑でしたが、92年に特級昇格が認められ、91年ヴィンテージから特級となりました。
上部から下部にかけて伸びる狭く細長い畑。上部の方が痩せた土壌。
その最高のテロワールから、ラ・ターシュやロマネ・コンティと同格の、勇壮で荘厳なワインが生み出されます。(0.58ha)
現在は娘ニコルが、父フランソワ・ラマルシュからワイン造りを引継ぎ一家で飛躍的に成長を遂げています。
気候:1996年は、収穫前に北風が吹き続け、病害の心配もなく、気温の低い晴天が続いた。
日照は糖度を上げたが、気温の低さでしっかりと酸度が保たれた。 ぶどうはムラなく健全で、豊作でもあった良好なヴィンテージ。
テイスティングコメント:
外観は、中心は深みのあるルビーレッド、エッジにかけて少しオレンジがかる。
上記の99年と比べてもこちらの方がまだまだ若々しい色合い。
赤~黒系果実、牡丹のような力強い芳香。
よく熟した年らしく酸味はおだやがだが、感じられる。
今回の中では一番凝縮感があり、濃厚な印象。
約25年熟成しているが、タンニンはまだ強靱で、パワフルなピノ・ノワール。
最低でもあと10年寝かせてから飲んでみたい。
最初、一番閉じていて、還元香がかなり気になったが、時間と共に変化し若々しい果実味を残す。
1979 Richebourg (Gros Frere & Soeur)
リシュブール(グロ・フレール・エ・スール)
言わずと知れたヴォーヌ・ロマネの高貴な特級畑、リシュブール。
最大所有者はDRC。
グロ・フレール・エ・スールは、銘家のグロ一族で、ジャン・グロの次男のベルナール・グロが当主を務める。
主に叔父と叔母のギュスターヴとコレットから引継いだ畑。 (一部父、ジャン・グロの畑を相続)
植え替えは80年代半ばなので、まだ植え替え前のもの。(0.69ha)
グロ一族の所有する区画の中で上部に所有している。
詳しくは、こちら↓
気候:大収量で魅力的な赤ワインが生まれた年。
テイスティングコメント:
外観は完全にオレンジ色。
甘やかな苺のコンポート、ドライいちじく、紅茶、枯れ葉などのブーケ。
グラスを鼻に近づけた瞬間からはっきりと感じるグロフレールらしい華やかで魅惑的な香り。
とても素晴らしい。。まさにお花畑。。。
新樽からくる力強い果実味が熟成という時間によりさらに複雑に。
熟成によりタンニンは溶け込み、優しく染み渡る味わい。
かなり、ゲストの好みは分かれたが、リシュブールらしい華やかな味わい。
出汁系の香りや旨味というよりは、コンポートされたフルーツや花を連想させられる香り。
1969 La Tache
ラ・ターシュ(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)
誰しもが憧れを抱き、ワイン界のトップに君臨する「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」。
DRCの単独所有ではあるものの、ラ・ターシュはもともと単一畑だった訳ではなく、幾人もの所有者が骨を折って合わせ集めてできあがった。
昔から何度か所有者が変わっており、1933年からDRCが所有している。
(6ha強) 特級畑が連なる斜面中腹の線状部分の、一番高いところから低いところへ伸びている畑なので、テロワールは複雑に富む。
醸造は全房発酵。
気候:むらなく成功した年ではないが、前年の凶作を払拭するきわめて優れた赤ワインができた年。
テイスティングコメント:
外観はすでにオレンジがかった琥珀色。
チェリー、ドライいちじく、ドライローズ、たばこなどのはっきりとしたブーケに、甘やかなスパイスが入り交じる複雑な香り。
こちらもしっかりとした酸を感じる。
余計なものはすっかりそぎ落とされ、どこまでも丸い球体のような美しい味わい。
時間が経ってもへたることなく、その素晴らしさは言葉にできなかった。。
♦12名様限定♦ ¥99,999 /各50ml でした!
ありがとうございました!!!
そして
次回のワイン会は!
キャンセルがでたため、残3席となっております!!!
ご予約お待ちしております★
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それでは最後までお読みいただきありがとうございました(・ω・)ノ
(文:このみ)