サスティナブルが掲げられる中で、シャンパーニュに未来を考える。〜コンクール向け課題〜

温暖化が進むシャンパーニュ地方。フランスの中では圧倒的にオーガニック化が進んでいない。

今後どうしていったら良いか、専門的に考えてみた。

元々、北限に位置するシャンパーニュは、有機栽培でワインを生産することが困難で、ワインを作るブドウ自体の単価も高いため、これ以上手を加えて、リスクを増やすような栽培をする作り手が少なかった。

そういった理由でフランス国内では、サスティナブルの浸透が遅い地区であったといえる。

近年、サスティナブルがテーマになっているのは、収量を減らしてリスクを取ってでも、次の世代にシャンパーニュを引き継ぐという意識が高くなっているからだといえる。

新規参入が少ない、家族経営が多いシャンパーニュは、未来の世代につなげることが最も重要である。

シャンパーニュは、2次発酵前のワインの酸度が何よりも重要な要素であるので、近年の温暖化、二酸化炭素排出量が増えていることにとてもセンスティブにならぜるえない。

自然環境の大幅な変化、気温上昇で発芽も早く、ブドウの酸度を保持しつつ、ワインを作るためにどんどん収穫が早くなっている。

今抱えている自然環境はすぐには克服することはできない。このまま気温の温度上昇が続けばシャンパーニュは今のスタイルを維持することができないので深刻な問題だ。

サスティナブルを導入したのは、現在のシャンパーニュのスタイルを保ちたいというのも大きな要素だと言える。

また、個人的に一番注目しているのは、シャンパーニュは、箱や瓶の可愛さ・流行に乗ったモダンさが消費者の購買意欲を掻き立てる・・。

パッケージ、瓶のリサイクルをしつつ、消費者の購買意欲を掻き立てるマーケテイングも今後大きな課題の一つになるだろう。

現在のままでは、シャンパーニュを次の世代に伝えることもできず、現代の酸味が美しいスタイルも維持できなくなる。

小規模生産者も大手メゾンも力を合わせ次の世代へ伝統を受け継ぐことをテーマに今後さらにサスティナブルをシャンパーニュに広げてゆくことがより重要な課題である。

日本も世界的にサスティナブルについてかなり遅れた国です。

これからの未来のワインのたまにじっくり考えないとですね。

りゅーのすけ

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