2022/3/26 ワイン会~ブライアント・ファミリー~@Aoyama Wine Base
こんにちは!
スタッフの このみ です( ・∀・)☆
先月のワイン会~ブライアント・ファミリー~にお越しくださった皆様、
ありがとうございました!!!
今回はブライアント・ファミリーで実際に働いていた醸造家の飯塚ユウキ氏も来てくれて、
とってもスペシャルな会になりましたー!!
そしてAoyama Wine Baseとしても初のアメリカワインの会となりました♪
ということで、日本では流通量が少なく、あまり知られていないカルトワイン、『ブライアント・エステート』について、醸造家の話やインポーター資料を元にまとめていきたいと思います☆
カルトワインらしく生産量は非常に少なく、海外へはメーリング・リストのみの販売を貫き通してきたため限られたマニアにしか知られてこなかったようです!
なので、日本での知名度はあまり高くはないですね。
1980年代後半に別荘を建てる目的でヴァカ山脈にある標高300メートルのヘネシー湖を見下ろすプリチャード・ヒルに土地を購入すると、その土地がブドウ栽培で優れた可能性を秘めている事を知り、13エーカー(東京ドーム1個分くらい?)の畑にカベルネ・ソーヴィニョンを植えたことが始まり。
ワインメーカーには、かの有名なマーカッシン・ヴィンヤードのオーナーでもあるヘレン・ターリーを迎え、1992年にBryant Family Cabernet Sauvignonをリリース。
パーカーポイント: 1993年のブライアント・ファミリー・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニョンが早くも97点という高得点を獲得。
その後も高得点を連発、、そして1996年にはついに100点満点を獲得!
2002年より、ミシェル・ローランがコンサルを務めます。(何度かワインメーカーは変わってきたようです)
デイビット・エイブリューは畑の植え替え当初を手がけた後一旦ワイナリーを離れますが、2000年より復帰。
そして2004年、セカンドワインとして『DB4』を初リリース。
そしてエイブリューがワインメーカーになってからは、自社畑のブライアント・ファミリーのカベルネ・ソーヴィニヨンに加え、エイブリュー自身が所有する3つの畑のカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドもブレンド。
それぞれのファーストワインを選び抜いた後のキュヴェを厳選して、造り上げます。
『DB4』という名前の由来は、創始ナルドナルド・ブライアント氏を始め携わるメンバー全員のイニシャルに D と B が付いていたかららしい!
そして長年連れ添った妻、Barbara Bryantと離婚。
2009年、Bryant Jr.は元アメリカン・バレエ・シアターのバレリーナBettina Sulserと再婚する。
新しい妻に敬意を表して、この年にDavid Abreuの3つの畑からの究極のボルドーブレンド『Bettina』をリリース。
2014年、妻Bettinaが社長に就任しています。
そしてついに!!!
2016年のブライアント・ファミリー・ヴィンヤード25周年の年、この記念すべきヴィンテージで1997年以来19年ぶりのパーカーポイント100点を獲得。
と、こんな感じで歴史を端折りながら追ってみました。
ちなみに認証はとっていませんが、ブドウは完全オーガニック。
独自の肥料を使ったり、月の動きによって色々とタイミングを合わせて栽培しているみたいです。
さて、ここからやっとワイン会のアイテムのご紹介です!!
(長くなってすみません(^^; )
①Bryant Family Vineyard Cabernet Sauvignon 2017
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン94~95%、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド(自社畑)
こちらはユウキ氏がワイナリーから持ち帰ってきたものなのでラベルは貼っていません!!
なんだか特別感がありますね!
1992年のファーストヴィンテージ以来、プリチャード・ヒルの自社畑の100%で造られているブライアント・ファミリー・ヴィンヤードの最高キュヴェ。
ヘネシー湖に面した畑は湖からの涼しい風の影響を受けしっかりとした酸を残し、パワフル且つエレガントなワインが出来上がります。
ほぼ火山性土壌で、少し掘るとゴツゴツした岩が出てくるような個性的な土壌となっています。(赤い粘土や石灰、砂利なども含む)
実際にテイスティングしてみると、タンニンがきめ細かくなめらか。
カベルネ主体でもちろん力強いですが、とても”綺麗”な印象を受けました。
DB4と比べるとわかりやすいですが、タンニンの粒の大きさというか質の違いがかなり感じられます。
土壌由来のミネラルも豊富に感じられ、ちょっと鉛筆の芯みたいなニュアンスもあり。
スケールもかなり大きい。さすがトップキュヴェ!!!
② Bettina 2018
2009年からリリースされている、奥様の名前を冠したキュヴェ。
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン71~75%、メルロ20%、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドのブレンド
デイビット・エイブリューが所有する3つの区画から厳選された最上級のブドウで造られます。(フランス&オーストリア産、新樽90%くらい)
・ハウエルマウンテンLas Posadas
赤土の粘土土壌に密植。力強く骨格のしっかりとしたフルボディーのワインとなる。
・セントヘレナ西 Madrona
エイブリューのフラッグシップ畑。 濃い赤系果実のニュアンスにスパイシーさが溢れる。
・セントヘレナ東 Thorevilos
凝縮感たっぷりの黒い果実のニュアンスが豊満に現れる。
→3つの違う区画のブドウのブレンドにより、より立体的な複雑味を持ち、上品さと力強さを兼ね備えたワイン。
スミレのような華やかな芳香。色合いは他のワインより若干黒みが強いかな??
ハウエルマウンテンの畑周辺で感じられる針葉樹のようなニュアンスがワインからも連想させられます。
他の2つのキュヴェとは違う畑のブドウを使用していますが、やはりどこか共通点がありますね。
ユウキ氏はベッティーナの過去何年かのヴィンテージの中でも、この2018年が一番好き!とのことでした!!
③ 'DB4' 2017
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン73%、メルロ19%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%のブレンド
トップキュヴェのブライアント・ファミリーと同じ畑、同じブドウを使用しています!(一部エイブリューの畑より)
2017年:最終的には落ち着くが、冬は雨が多く冷涼、夏は熱波で一気に熟成が進んだ年。
カシスなどの黒系果実よりのパワフルでジューシーな果実味が印象的でした!
ルバーブみたいなちょっと野菜っぽいニュアンスも感じられる?
タンニンはまだしっかりと感じられますが、ギシギシすることなく今飲んでも十分楽しめます。
④'DB4' 2016
2016年はブライアントにとっても記念すべき25周年の年。
セパージュは2017とほぼ一緒ですが、2016は良い年なのでカベルネの比率が気持ち多いかもしれません。
2017年と比べると若干酸がおだやかで果実味やタンニンのバランスが非常に良く、数年の熟成により丸みを帯びて一体感が出てきている印象。
ん~美味しい、、、
個人的にはこのDB4’16が今回のワイン会の中で一番好きでした!!!
ちなみに今回はすべての銘柄において一番美味しいというお客様がいらっしゃいました♪
ワインは値段じゃありませんね!
なかなか手に入りにくいワインですが、下記は数本入荷して店頭&オンラインショップで販売中です!
ご興味ある方はぜひお求めください♪
それではまた(・ω・)ノ
(文:このみ)